幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
テルススが壊滅状態となった事でレボナガシ側が戦争を制した中、ハルはフェイを連れ戻せなかった事に落ち込んでいた、だがメイルの言葉で、ハルは次に連れ戻せるチャンスを待つ事となるのであった………


第10章 時を操る異世界人
第210話 5人目の異世界人


戦争が集結してから一夜明け、ハルとメイルの2人は部屋の中でフェイの奪還の為の策を話し合っていた。だがそんな中、外からは騒ぎ声が聞こえ、ハル達は首を傾げる様子を見せていた。

 

「………外が騒がしいですね。どうしたのでしょうか………?」

 

ハルは首を傾げ、近くの窓から外へ視線を向ける。するとそこにはフード付きローブを羽織った2人組の少女が城の敷地内へ入ってきており、更にその2人組をわざわざスプリングが迎え入れていたのだ。

 

「スプリングさんが客人を迎え入れているみたいです………とはいえ見た感じ若い方と言いますか………」

 

ハルはわざわざスプリングが迎え入れていた人物がどちらも少女である事に驚きながらその様子を伺っていたのだった………

 

 

 

それから少ししてハル達の部屋へノック音が響いた。

 

「………? はい」

 

ハルが首を傾げながら扉の方へ向かう。するとそこにはスプリングと先程の2人組が立っていた。

 

「ごめんね、ハルくん、メイルちゃん。ちょっと2人に関わるお客さんが来てて………時間を貰ってもいいかしら?」

 

スプリングはハル達に対して用がある様子を見せた。ハルは首を傾げながらもそれに頷く様子を見せ、3人を部屋に入れた。

 

「スプリングさん………そちらのお客様はいったい………?」

 

だがハルもスプリングが2人組の少女を連れて来た事には驚いていた。だが少ししてスプリングは2人へ視線を向けると………

 

「………紹介するわね。2人の内1人は知り合いというか………」

 

スプリングは2人の事を紹介しようと口を開く。だがその内の1人、白髪の少女の方が手を伸ばすと………

 

「いいよ、お母さん。私の口から話すから」

 

そう言ってスプリングの事を母と呼んだ上でフードを外した。その中にはスプリング………もとい、春香とそっくりな顔立ち、同じ目の色をしたツインテールの少女の顔があった。

 

「えっ!? ま、まさか………白宮………じゃなかった、青原真子様!?」

 

メイルはその人物の事を知っているか様子を見せながら驚いていた。

 

「へぇ………私の名前、結婚前後どっちも知ってるんだ。お父さんとお母さんの知名度効果は大きいね………」

 

その少女、真子はどこか面白そうにそう呟いた。

 

「そう、私は真子。そこにいるお母さん………白宮春香の娘にして………今は人としての因果を外された亡霊みたいなものかな」

 

真子は直後に自己紹介でハル達へ自身の事を話す。

 

「また歴史上の御方が………?」

 

ハルは首を傾げながらも、メイルの驚きようから真子の事を凄い人物であると直感していた。

 

「………まあ私の事はまだいいよ、問題はこの子の方だから」

 

だが真子は意に介しておらず、直後に隣の少女の方へ視線を向ける。その少女も真子に視線を向けられて間もなくフードを上げる。その中には黒いストレートヘアの髪型をした少女の顔があった。

 

「その子は………?」

 

メイルは首を傾げながらその人物の事を問いかける。

 

「彼女は外の世界から来て、私がこっちに戻って来てから保護した女の子………時乃時雨(ときのしぐれ)ちゃんだよ」

 

真子は少女の名を口にすると共に、彼女が異世界の人間である事も語った。それを聞いたハル達は驚きを隠せず………

 

「外の世界から来た子………という事は、5人目の異世界人!?」

 

同時にその少女が5人目の異世界人である事を察知するのだった………

 

 

 

ハル達はフェイを奪還しようと動く中、5人目の異世界人がハル達の前へ姿を見せた。そして運命は更なる激闘へと動き始めようとしていたのであった………

To Be Continued………




次回予告
5人目の異世界人、時乃時雨もまた能力を持ち、内側に神の種を宿した人物であった。更に時乃は特に精神力が絶大であり、既に何度か能力を使用していながら、神の種の精神汚染に抗っていた超常的な人物でもあった………
次回「異常な精神力」
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