ハル達の前に現れた時乃時雨は、時を操る能力を持ち、その力は常人には認識が出来ないものであった。更に時乃自身は既にこの能力を何度も使用しており、それでいて精神に異常をきたしていない高い精神性を秘めていたのだった………
真子が時乃の事を口にすると共に、ハルは時乃の異常な精神性、それでいて時を操るという能力に驚きを隠せない様子を見せた。
「………スプリングさん、時を操る力ってどれくらい凄い力なのでしょうか………?」
そんな中、ハルは時を操る能力はどの立ち位置にあるものなのかをスプリングへ問いかけた。
「………時を操る能力は1000年前からずっと研究を重ねてきたけど、未だ原理は不明な要素が多いわね。過去に時を操る魔法を上手く扱う1級魔法使いはいたけど………解明する前に死んじゃったわね」
スプリングは時を操る力は1000年経っても解明されないレベルで原理は不明、過去に時を操る力を持った人物はいたが、その人物も既に亡き者である事から完全な解明には全く至らないようだった。
「まあどういう操り方ができるかで話が変わってくるから実力はピーキーだけど、時止めが出来る時点で現代の1級を凌駕するわね。普通に考えたら認識も不可能だしね」
スプリングは現代の時を操る能力者のレベルは現代の1級クラスを凌駕するレベルである事を口にする。やはり時を操るというだけでそのレベルは圧倒的と言えるようだ。
「1級能力者としては圧倒的………それは凄いですね………」
ハルはスプリングの言葉に驚く様子を隠せないようだった。そんな中、扉の方からノック音が聞こえた。ハルはノックが聞こえた事で扉の方へと向かった。それから少ししてハルが扉を開けた先には………
「………失礼、入るぞ」
白髪の男性Uが立っており、彼は部屋の中へと入った。
「………呼び寄せた本人が遅刻ってどういう神経してるのかな」
真子はUへ呆れるようにそう呟いた。
「毒舌は相変わらずだな、真子」
Uは笑いを零しながら近くの席へ腰かける。
「人としてどうかって話だよ。まあいいや、私はお父さんに時雨ちゃんを見て欲しかっただけだからね」
真子は溜息を漏らしつつも、時乃の事をUに見てもらおうと考えていた。Uは時乃へ視線を向けると………
「………へぇ、確かに凄まじいな。中から感じる神の種をものともしていない………このケースは初めてだ」
そう言って、神の種の影響をロクに受けていない彼女の様子に驚いていた。だが同時に何かを見透かす様子も見せており………
「………とはいえ、異常な状態である事に変わりは無いか………」
そう言うと共に時乃のパターンを異常と称するのだった………
時乃の能力が現代の1級を凌駕するレベルと言及される中、Uが訪れ、時乃の異常な精神性に驚かされていた。だがそれはただ褒める意味だけでは無い事を、この時の時乃本人は察知する事は無かった………
To Be Continued………
次回予告
Uは時乃の能力を体感する為に再び能力の使用を促す。時乃は快くこれを了承したが、Uに対して時乃の能力は通用するのか………?
次回「最強と時の力」