真子に呼び出されたハル達は、彼女から時乃の性格を理解した上で見守ってほしい事をハル達へ依頼する。だが、ハル達は最初からそのつもりであり、真子はハル達のその様子から、U達が彼等に目をかけた意図を察し始めるのだった………
時乃と真子がウズクチョへ滞在するようになって数日。ウズクチョとレボナガシの国境を抜け、レボナガシ領土内において、ウズクチョ1級能力者のヒナノがウズクチョへ向かって歩いていた。
「(そろそろU様達をお迎えしないと一生帰って来ないしね………まあいいか、陛下から許可は頂いたし)」
ヒナノはU達が全然戻って来ない事に苦言じみた事を思いながらもレボナガシへと向かっていた。だがそんな中、ヒナノは近くから人の気配を感知する。それも自身が知っている人物の気配を………
「この気配………そこで何をやられているのですか………フェイ様?」
ヒナノはその人物の気配を口にしながら気配の感知した方へ視線を向ける。するとそこにはヒナノの探知した通りフェイが隠れており、フェイもヒナノがレボナガシ領土内に現れていた事には驚いていた。
「ヒナノ………どうして君がここへ………!?」
フェイが動揺の声を漏らす中、ヒナノは冷静な様子を見せており………
「U様達が未だにウズクチョから戻って来ないからわざわざ私がお迎えに向かっていたんですよ………そうしたら何故かフェイ様もこちらにいらっしゃった………ハルくん達と喧嘩でもされたのですか?」
自身の身の上を語った上で、フェイは何故こんな所にいるのかを問いかける。
「………そんなんじゃない。俺はハル達の元へは帰れない」
フェイは落ち込むようにそう呟く。それを聞いたヒナノは溜息を漏らすと………
「フェイ様………今回久方ぶりにお会いしましたが、貴方はそんな弱音を吐く御方じゃ無かったはず………さては何かありましたね」
フェイの身の上で何かあった事を察知するようにそう呟いた。
「………君には関係ないだろ!」
フェイはヒナノへ当たるようにそう言い放つと、腰に携えた剣を鞘から抜刀し構える。
「感情的ですね………そんな気持ちで私とやるつもりですか?」
ヒナノは同じく腰に携えた剣を抜刀する。だがその様子はどこか冷たいものとも捉えられ、冷静さを欠くフェイに対して迎え撃とうとはしつつも、自身が負けるとは考えていないようだった。
「………俺は君には負けない」
だがフェイは昂る感情から荒い息を漏らすが、少ししてそれを抑え込むように呼吸をすると、ヒナノに向けて走り出すのだった………
レボナガシへ向かっていたヒナノの前に、ハル達の前から行方を晦ませていたフェイが姿を見せた。だがヒナノに内心を突かれた事で動揺する彼は、ヒナノとの対決へと発展してしまうのだった………
To Be Continued………
次回予告
フェイはヒナノへ攻撃を仕掛けるものの、冷静さを欠いたフェイではヒナノに攻撃が届きすらしなかった。そればかりかヒナノは圧倒的な強さでフェイを圧倒するのだった………
次回「冷静と動揺の差」