ヒナノは能力解放を解禁し、フェイの隙を突きながら攻撃を続ける。そしてヒナノとフェイの2人の必殺が激突。勝負は互角に終わったものの、フェイは再び姿を消したのだった………
それから少し経った頃の夕方、ハルは城付近の庭で木刀を手に鍛錬を積んでいた。だがそんな中、近くから足音が聞こえると共にハルは足音の聞こえた方から感知した気配の方へ視線を向ける。
「………! 君は………セリィちゃん!?」
ハルが視線を向けた先には白髪の少女、セリィが立っていた。だがセリィは、先の戦いで倒れたヒナノの事を背負っており、ハル達の方へ近付くなり、ハルへヒナノの身体を渡した。
「………! ヒナノさん!? どうして………?」
ハルはセリィがヒナノを連れて来た事に驚きを隠せない様子だった。
「ここから少し離れた所で倒れてたよ。確か………フェイって人と戦ってたよ。なんでか分からないけど」
セリィはヒナノを連れて来た経緯と、フェイと対峙していた事を語る。それを聞いたハルは驚きを隠せず………
「フェイ………近くにいたのか………!? その後にフェイはどうしたんだい!?」
思わずセリィにフェイの事を問いかける。
「どっかに逃げちゃった………ごめん、私はたまたま通りがかっただけだから詳しい事は分からない」
だがセリィはこの時偶然通りがかったに過ぎず、彼女も詳しい経緯は知らない様子を見せる。
「………そうだよね、ごめん」
ハルは我に返るようにそう言うと、セリィへ問いかけるのを止めた。
「私は今日この人をハルくん達に届けるだけだったから大人しく帰るよ。本当は貴方とも戦いたいんだけど………多分そんな事を言ってる場合じゃないだろうしね」
セリィは大人しく立ち去る事を決めており、ハルに向けて背を向ける。
「セリィちゃん………すまない、借りが出来たよ」
ハルはセリィから借りを作って貰った事を申し訳無さそうに感じていた。
「私は気にしてない。次にハルくんが私と戦ってくれればそれでいい」
セリィは冷静な様子と共に、小さく笑いを零すと、高速移動でその場から姿を消した。ハルがセリィの立ち去る光景を見守る中、ハルが抱えていたヒナノは声を漏らしながら声を漏らす。
「ううっ………」
直後にヒナノは目を開ける。
「あれ………ハル………くん………?」
ヒナノは目を覚ました直後にハルを目の当たりにし、驚く様子を見せていた。
「大丈夫ですか、ヒナノさん」
ハルはヒナノに対して調子を問いかける。
「ええ………けど、ここレボナガシよね………? 私はどうしてここに………?」
ヒナノは調子こそ問題無かったが、自身が何故レボナガシにいるのか疑問を抱いていた。
「………俺の戦友が助けてくれたみたいです」
ハルはセリィを戦友と呼ぶ形で、ヒナノは助けられた事を語るのだった………
セリィの助け舟もあり、レボナガシへと運ばれたヒナノ。そしてハルもまた、フェイが付近にいた事を知る事となり、驚きと共に、フェイとの再会を改めて求めるような様子を見せたのだった………
To Be Continued………
次回予告
ヒナノをレボナガシ城内へ連れ、フェイの事を問いかけるハル。その中でヒナノはフェイと痛み分けになった対決の時の事をハル達へ共有するのだった………
次回「フェイへの危惧」