ヒナノからの話を聞き、再びフェイの行方が再びしれない状況へ陥ってしまう。しかし、フェイがウズクチョへ向かっているのではないかと不意に漏れたハルの言葉がきっかけで、ハルはUと共にウズクチョへ向かう事となるのだった………
ハル達の対話から数日が経ったある日、フェイは虚ろな様子でウズクチョを散策していた。
「(………彷徨っているうちにここに戻って来てしまったな………)」
フェイはいつの間にかウズクチョへ戻って来た事に驚くような様子を見せていた。そんな中、ウズクチョの兵士達が近付いてくると………
「っ………!? フェイ殿下………!?」
ウズクチョ兵士達は目の前に行方不明となっていたフェイがいる事に動揺していた。
「い、いや………こんな所に殿下が現れる訳が無い………案外偽物だったりして………!」
しかし、こんな所でフェイを見掛ける訳が無いと判断した兵士達はフェイへ槍を向ける。それを見たフェイは胸の奥から込み上げる吐き気のような感覚に苦しむ。
「………!? どうしたんだ………?」
兵士達は動揺する様子を見せていたが………
「(だ、ダメだ………抑えられない………闇の力を………抑えられない………!!)」
フェイは自身の中から込み上げてくる闇のエネルギーを抑えられなくなっていた。そしてその直後、彼の身体を覆っていた闇のエネルギーは闇の鎧となった。
「う………あああああ!!」
フェイは自身の意識を失うように右手へ生成した大剣を振り回す。この時発生した闇の斬撃は近くにいた兵士2人を軽々と吹っ飛ばしてしまった。
「うう………あああ………」
だがこの時にフェイの自分の意思は残っていないも同然だった。フェイは手に持った剣を振り回し暴れる獣と化し、ウズクチョの城へ接近していた。だがその直後、フェイの前に素早い動きで槍を持った男の姿が現れる。
「あれは………フェイ様………か?」
その男はウズクチョ1級能力者のアイル=ディビルであり、フェイの変貌した姿に驚きを隠せない様子だった。だがフェイはアイルを見つけるなり鋭い闇の斬撃を飛ばし、アイルは自身の能力で両足へエネルギーを纏わせ、攻撃をかわした。
「(………フェイ様とは思えない無差別な攻撃だな………暴走か?)」
アイルはフェイの様子がおかしい事を察知するが、手に持った槍を構えると………
「………兎にも角にも止めるしかあるまい。U様やシロミヤが不在の中でウズクチョを破壊されては困る」
ウズクチョ防衛を最優先としてフェイと対峙する覚悟を決めるのだった………
彷徨う中でウズクチョへ辿り着いたフェイは、いよいよ自身の闇を抑えられなくなり暴走してしまった。そんな彼の前に姿を見せるアイル。果たして、アイルはフェイを止める事は出来るのだろうか?
To Be Continued………
次回予告
アイルは自身の能力でフェイと対峙するが、フェイとは能力のレベルから差があった。アイルはそれを理解しつつも、タダで退く気は無い様子を見せたのだった………
次回「能力の差とアイルの覚悟」