幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
当てもなく彷徨う中でウズクチョへ辿り着くフェイだが、ウズクチョ兵に武器を向けられた事で闇が抑えられなくなり、自我を失う暴走に陥る。その光景を目撃したアイルは、ウズクチョを守る為にフェイと戦う決意を固めるのだった………


第223話 能力の差とアイルの覚悟

アイルは自身の能力を目の当たりにし、自身の能力{水の脚}を発動し、流れるような足取りでフェイへ接近する。だが、フェイは闇のエネルギーを放出し、アイルを吹き飛ばした。

 

「(フェイ様の闇を放出するスピードが想定よりも速い………フェイ様は模倣を武器とする為に動きに無駄は無いが、スピードは俺より遅いはずなのだが………どうやら事はそう簡単には行かなくなってじっているらしい)」

 

アイルは吹き飛ばされた先で冷静に分析し、槍を支えに立ち上がると………

 

「(ならば俺の最高速でぶつかるまでだ………!)」

 

アイルはそう考えると共に、波に乗るようなスピードで走り出す。フェイは闇のエネルギーを放出する形でカウンターを狙うが、アイルは飛んできた闇を跳躍してかわし、その跳躍時に回転を交えると………

 

「{スピニングウォーター}!!」

 

水のエネルギーと回転を交えた突きを放つ。これにより、フェイの姿勢を崩す事には成功するが、ロクなダメージにはなっていなかった。

 

「(………姿勢を崩すのがやっとだと………!?)」

 

これにはアイルも動揺を隠せなかった。そしてフェイは姿勢を崩しながらも大剣を振るい、アイルに向けて闇の斬撃を飛ばした。

 

「うああああっ!?」

 

アイルは大きく吹き飛ばされた後に地面へ倒れる。アイルは自身の攻撃を容易く止められた事に驚いてこそいたが、少ししてハッと笑いを零した。

 

「フェイ様が持つ闇の力は俺の能力よりも数段レベルが上だ………それは覆りようがない………だが、俺は同等級の中で才は劣ろうとも………戦闘の意思で遅れを取った試しは無い………!」

 

アイルは自身を奮い立たせるようにそう呟くと、その場から立ち上がる。直後に、獣のような唸り声を上げるフェイへ視線を向けると………

 

「………俺は1級能力者、アイル=ディビル! 幾ら相手が格上とて………それがウズクチョを譲る証とはならん………!!」

 

アイルはそう言うと共に、手に持った槍を地面へ突き刺し、そのまま足元のエネルギーを広げる。

 

「フェイ様、このアイル=ディビルの無礼をどうかお許しください………」

 

そう言ってアイルは自身を起点にエネルギーを展開し………

 

「能力解放{水の領域}!!」

 

アイルは周囲を覆う程の水のエネルギーによる結界を構築。これによりフェイは足を取られるが、直後に闇の力によって足元を固め姿勢を立て直す。しかし、アイルは地面に突き立てた槍を引き抜くと………

 

「………勝負!」

 

そう言って、フェイに勝つ賭けへと動くのだった………

 

 

 

フェイの力を前に苦戦を強いられるアイルだが、彼は不屈の闘志で退く事無く対峙する。果たして、アイルの賭けは成功するのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
アイルは自身の能力解放を使う事で、優位を取れずとも自身に優位なフィールドを構築する。そして、フェイへ必殺の一撃を狙うアイルの策は成功するのか………?
次回「水の最終策」
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