幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
アイルは能力解放の力を用いた一撃を放ち、フェイに勝つ事を試みる。しかし、フェイは闇のエネルギーでこれを耐え切り、疲弊したアイルへ反撃を放つのだった………


第225話 止められない絶望

アイルは吹き飛ばされた先で意識を手放していた。そして暴走するフェイは闇のエネルギーを斬撃として飛ばし、周囲へ無差別に攻撃を放っていた。この事態にはウズクチョの人間達も慌てて逃げ出しており、城の中から出てきた兵士が現れ対応するものの、フェイの放った闇の斬撃は兵士達を吹き飛ばしてしまった。

 

「うああああっ!!」

 

兵士達の悲鳴が響き渡る中、獣のように暴れ続けるフェイ。その様子をメラズ公爵が窓から覗いており………

 

「アイルの姿が無い………まさか奴すらやられる程なのか、今のフェイ様は………」

 

アイルの姿が見られなくなってしまった事に戦慄していた。フェイの暴走に誰もが困惑する中、ウズクチョの伝言役の1人が慌ててメラズ公爵の元へ駆け込むと………

 

「も、申し上げます!! み、ミア様がお部屋にいらっしゃいません!!」

 

フェイの妹、ミアが行方不明になっている事を報告する。

 

「何っ!? こんな事態にどちらへ………!?」

 

メラズ公爵がミアの失踪に大きく動揺する中、近くの窓へ様子を見せると、そこにはミアがフェイの元へ駆け出しており………

 

「お兄様………? お兄様なのですか………!?」

 

ミアは暴走する兄の姿に動揺する様子を見せた。フェイはミアの姿を目にするなり、突如として動きが止まり………

 

「ああ………み………あ………?」

 

ミアの事を自身の妹として認識するように声を漏らした。

 

「お兄様………これまで何があったのか………どうしてこんな所で暴れられているのですか………? 答えてください………!!」

 

ミアは暴走する兄の姿を前にこれまでの事を問いかける。しかし、フェイの闇は更に濃くなり、最早誰にも抑えられないものと化してミアへ闇の斬撃を飛ばした。

 

「きゃああっ!?」

 

ミアはその場で座り込んでしまう。だがその直後、近くから光弾が放たれ、フェイの闇の斬撃が弾かれた。

 

「え………!?」

 

何が起きているのか分からない様子をミアが見せる中、近くからバイクの走行音が聞こえた。ミアがバイクの走行音へ視線を向けると、そこにはバイクに乗ったUとハルの姿があった。2人がヘルメットを外すのを目の当たりにしたミアは驚く様子を見せると………

 

「U様………それに………ハル………様? ハル様なのですか!?」

 

Uと共にハルが現れた事に疑問を覚えていた。

 

「………再びお会いするのは1年以上ぶりですね、ミア様」

 

ハルはミアに対して跪くと、ミアへ挨拶をする。ミアがハルの登場に驚く中、メラズ公爵もハルとUが同時に現れた事に驚いており………

 

「………何故奴がU様と共に………?」

 

思わずそう呟くのだった………

 

 

 

暴走するフェイの前に現れたミアの言葉に揺らぐフェイだったが、彼はやはり暴走が抑えられなかった。そんな中で間一髪駆け付けたハルとU。果たして、2人の到着は戦況を変えられるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ハルはフェイを止めるべく雷の力で戦闘するが、フェイの闇の力を前には劣勢気味だった。だが、その中でフェイの中にあった、力に対する渇望を思い返す様子を見せたのだった………
次回「奥底に沈んだ想い」
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