幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルは雷の力で暴走するフェイに挑むが、暴走したフェイを前に攻撃は通用しなかった。しかし、その中でハルはフェイの中の力に対する渇望を思い返していた………


第227話 最前の解決策

ハルはフェイを救う方法の結論へ辿り着くと、リリーフドライバーを取り出し腰へ装着する。そしてベルトから待機音が鳴ると共にハルは左手でベルトのレバーを掴み、右手を円状に大きく回す。そして広げた右手が顔の正面に来たタイミングで握り拳を作った後、ハルは顔の右側を覆うように手を広げると………

 

「変身………!」

 

そう言ってベルト左部のレバーを引き、直後ベルト右側のピストンを押し込んだ。これにより、ハルの纏っていた鎧が霧散すると共に………

 

『パーフェクトリリース! リリーフオーバーロード!!』

 

直後彼の身体を白い鎧がハルの身体を覆う。そして頭にはヘッドギアが取り付けられ変身が完了した。

 

「(ここで変身を解禁してきたか………とはいえ幾ら解放の力でも多分これでは意味が無い、フェイが力を渇望しているのは君だって理解しているはずだぞ、ハルくん………!)」

 

Uはフェイがリリーフオーバーロードの力を解禁した事に目を向けつつも、ただフェイから力を分離しても根本的な解決には至らない事を感じていた。とはいえそれはハルも想定しており………

 

「俺がフェイを救う………その為には………!!」

 

ハルは冷静にベルト上部のボタンを2度押し込む。

 

『リミッターオーバー!』

 

ハルはそのまま左手でレバーを引くと共に、目にも止まらぬ速さで動き出す。フェイは闇のエネルギーを飛ばしてくるが、ハルはこれも高速移動で回避、フェイの背後へ回り込むと右手にエネルギーを纏わせフェイの背中へ押し当てた。

 

『リリーフオーダー!!』

 

これによりフェイの身体から闇の力………ではなく、フェイの中から彼の中に埋め込まれていた神の種と微量な闇が放出された。フェイの方は依然として変身を維持しており、地面へ倒れた後に自身の意識を取り戻していた。

 

「お、俺は………?」

 

フェイが困惑する中、近くにいたハルの姿に驚く様子を見せていた。ハルは何も言わず、近くに飛んで行った神の種の方を指差す。そこには神の種が変化し、闇を纏わせた怪物の姿となった何かがあった。

 

「あれは………!?」

 

フェイは何が起きているのか理解出来なかったが、ハルは指を下ろすと………

 

「フェイの中にあった神の種と………多分暴走の根本になっていた闇の核だ。君から力を奪っても解決しないのは分かってた。だから力を残した上でフェイが自分の意思で戦えるようにする為の………俺の最善の手だ」

 

そう言って、フェイに目の前の怪物の事を説明した。そしてそれを近くで聞いていたUも驚いており………

 

「(………考えたな、ハルくん。そんな真似は僕にも出来ない)」

 

自身にも出来ない最前の解決策に感心する様子を見せたのだった………

 

 

 

ハルはリリーフオーバーロードによって、フェイの暴走の根源を取り除く事が狙いだった。これにより、フェイは力を残したまま自身の意識を取り戻す事に成功したのであった………

To Be Continued………




次回予告
フェイを救う事には成功したが、彼から排出した神の種は依然として危険な存在だった。フェイは自らの悪夢を乗り越える為に、1人で戦う事を宣言するのだった………
次回「自らの悪夢」
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