フェイが自らの闇を乗り越えハルと和解する中、突如セリィが介入しミアを誘拐してしまった。セリィの件が残りつつもひとまずスプリングへの報告の為、Uはハルとフェイを連れてレボナガシへと向かうのだった………
Uがハル達をレボナガシへ送り届けた後、フェイはこれまでの事情聴取を受ける事となった。フェイはこれまでの動向を全て話した上で、あらゆる処罰の可能性を受け入れていたが、スプリングからはエビルの闇による暴走として片付けられ特に処分は無かった。そして、レボナガシに滞在していたウズクチョ組だが、ミアの行方が不明になってしまった件については流石に動揺し、すぐさま帰国する事を選択した………
「………結果として今回も長く世話になったな。とはいえしばらくはミア捜索に動かないとだからな、こういう滞在は無くなって来ると思う」
Uはスプリングへ感謝の言葉を告げると共に、しばらくミア捜索に動く必要がある事を語る。
「私達も可能な限り協力します」
スプリングはU達に対して協力を申し出る。
「いや、いいよ。僕をレボナガシ領土内で自由に捜索させてくれる特例措置をくれただけで充分さ」
Uはそう言って、背を向けると………
「また近い内に連絡を取るようにする」
そう言って、共にいたヒナノ達を連れてウズクチョへと向かったのだった………
その日の夜、ハルはメイル、フェイと共に庭の中で夜空を見上げながら会話をしていた。
「………俺について処分がほぼ無かったんだがこれについてはどうなんだろうね。一応事情聴取中の名目で滞在を認められる事になったし、U様がお認めになってしまった以上は大丈夫なんだろうけど………」
フェイは現状事情聴取中の名目ながら、事実上無罪状況だった。しかし、これにはメイルが小さく笑いを漏らすと………
「多分、スプリングさんとU様のお計らいね。スプリングさんは元々春香様なんだし、U様が助けたい人をあの人も助けようとする………多分、フェイの事を事情聴取中にしているのもそれが狙いかもね」
これがUとスプリングの計らいであると予想していた。
「それもそれで申し訳ない気がするけど………まあいっか。助けられているのは事実だし………」
フェイはそれを聞いてあまり深く考えない様子を見せる。しかし、ハルの方はそれで納得をしていないのか、少し考え込む様子を見せていた。そんな中、近くから足音が聞こえると共にハル達が反射的に身構える中、近くの城壁を飛び越える形で魔剣を持った少女が姿を見せた。
「セリィちゃん………!」
これにはハルたちも驚いていた。だがフェイはミアを連れ去られてばかりである事から剣を向けており………
「………あの時なんでミアを連れ去った………!? ミアを返してくれ!」
ミアを連れ去った意図と彼女の奪還を考えていた。しかし、セリィはミアが封じ込められた球体を取り出すと、これをフェイへ投げ渡した。
「えっ………!?」
これにはフェイも分からない様子だった。だが、その直後、セリィは指を鳴らすと、フェイの持っていた球体が外側から破裂。中から気を失っていたミアの身体が出てきた。
「み、ミア………!!」
フェイは慌ててミアの身体を抱える。この行動にはフェイだけでなくハルとメイルも理解が追いつかない様子を見せていた。
「だからあの時言ったでしょう? その王女様を連れ去ったのか、その意味はそう遠くない内に分かるって」
そんな中セリィは以前フェイへ告げた言葉を再度口にするのだった………
フェイが事情聴取という名目でレボナガシの庇護下に置かれる中、再びハル達の中へ現れたセリィは何故かミアをハル達へと返してきた。だがこの行動には、セリィの思惑が隠されていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
セリィがハル達へミアを返したのは、彼女の主が関係していた。そんなウズクチョへ反逆と取られかねない事をセリィと彼女の主がしている事実に対し、セリィ達は大して気にしていない様子を見せたのだった………
次回「反逆の行為」