反逆と取られかねないセリィとその裏にいるUの思惑。しかし、セリィもUも、正義感情などではなく、異なる何かの為に動いている事が見え始めていたのだった………
思わぬミアの奪還から数日。スプリングはレボナガシ領土内に滞在しているUを捜索する為、一時レボナガシから不在となった。その間、ミアはハル達と状況を共有する事となった。
「………そんな事があったんですね………お兄様の行方が分からなくなってもう1年でしょうか………私はずっと無知なままで………」
ミアは泣きそうな表情でそう呟いた。
「仕方ありません。俺達もウズクチョに近付けませんでしたし………恐らくミア様には情報が行き渡らないように止められていたのでしょう」
ハルはミアを慰めるように止むを得なかった事を口にする。それでもミアの表情が晴れる訳では無かったが………
「………ごめん、ハル、メイル。俺達の事で色々振り回してばかりで………」
直後、フェイも行方を眩ませていた後ろめたさから頭を下げた。
「フェイまで………」
メイルはフェイが頭を下げる様子を見せた事で逆に申し訳無さそうな様子を見せていた。ハルは少し考える様子を見せると………
「………大丈夫だよ、寧ろ巻き込んでくれたからこそ今俺達が揃ってここにいられるんだから」
ハルは逆に巻き込んでくれた事への感謝を口にする。それを聞いたフェイとミアは驚いていたが………
「………そうね。私もこれまでの事があったから今があると思う」
メイルもハルと同じ事を口にする。それを聞いたフェイとミアは落ち込んでいた表情が明るくなっていった。そして、ハルやメイルの様子を見たフェイは………
「………前々から君達を混じえて実行したい夢があったんだけど………今の君達を見て覚悟が決まった………!」
そう言って、フェイの中でハル達にも関係している夢を持っていた事を明かすと共に、1つの決意を固める様子を見せた。
「夢………?」
ハル達は首を傾げながらフェイの夢について問いかける。
「………俺は新しい国を作る。今のウズクチョは一部政治家に振り回されている状態だ。だからこそ、俺がそう言った腐敗の無い新しい国を作って見せる!」
フェイの夢は新しい国を作る事だった。ウズクチョの腐敗した環境とは違う全く新しい国、それこそがフェイの目指す夢だった。そんな彼の壮大な夢を聞いたハルとメイルは顔を合わせた後、フェイへ近付くと………
「絶対叶えよう、その夢………!」
フェイの夢を叶える事を約束する様子を見せたのだった………
ミアと情報共有をする中、フェイはハル達の優しさに触れ、そんな2人の為にも、彼が持っていた夢である新たな国の建国を口にする。そしてハル達もまたそれを叶える事を約束するようにその夢へ賛同するのであった………
To Be Continued………
次回予告
フェイの夢を聞いてから数日経った頃、3人が新たな国の建国について会話をする中で突如エビルがレボナガシを奇襲する。スプリング不在の中で強襲したエビルは、以前ハルに敗れた復讐の為に姿を見せる事を明かすのだった………
次回「エビルの復讐」