スプリング不在の中でこれまでの状況をミアと共有するハル達。それと同時に覚悟を決め実現する事を決意するフェイ。フェイの新たな国を作るという夢に賛同したハル達に対し、フェイはそれを叶える事を誓うのだった………
フェイの夢から明らかとなって数日、ハル達は部屋の一室でフェイの新しい国を作るという話に会話を弾ませていた。
「もし新しい国を作ったら教会も作らなきゃだね。君達2人の式場を作らないとだ」
フェイは茶化すようにそう呟く。それを聞いたメイルは顔を真っ赤にすると………
「も、もう! 冗談言わないでよ!!」
思わず言い返す様子を見せた。ハルは苦笑いする様子を見せたが………その直後、近くから何か大きな気配が近づいてきている事を感知した。
「この気配は………!」
ハルが身構える様子を見せたその直後、近くの壁を粉砕する闇のエネルギーが姿を見せ、直後に人の姿へと戻った。
「エビル………!」
そこにはエビルが立っていた。
「よう、確かハルって名前だったか、お前」
エビルはハルの名を口にする。それを聞いたハルは腰から魔剣を抜刀すると共に強く身構えると………
「それが何だ」
冷静さを崩す事無く言葉を返す。
「U以外で俺を苦しめたのはお前が初めてだ………これまで俺に敵わなかった奴が俺に抗えるなんて………あっちゃならないんだよ」
エビルはそう言うと共に苛立つ様子を見せた。
「自身の優位が崩れて余裕を無くしたみたいだな」
ハルはそう言うと共にエビルの本質を見抜く様子を見せた。
「否定はしねぇ………それに真正面からあの力に勝つのもかなり面倒な事だしな………」
エビルは図星を突かれても否定はせず、真正面からリリーフオーバーロードには勝てない事を察知していた。そんな彼はベルトを取り出すとこれを腰へ装着し、エビルはベルト左部のレバーを引く。
『ディストピア!』
直後ベルトから待機音声が鳴り、エビルは右手を広げたまま顔を覆い隠すと………
「変身………!」
そう言って右手で握り拳をつくり、ベルト上部のスイッチを押し込んだ。
『ダークネスディストピアマスター!! エビルディストピア!!』
これによりエビルのベルトを中心に黒と紫が混じった闇のモヤが広がる。それから少ししてモヤが消えたタイミングでエビルの顔すら覆う全身に、真っ黒な鎧が装着されると、ハル達の目に止まらない速さで動き、近くにいたミアを人質に彼女の喉元へ大剣エビルスラッシャーを突き付けた。
「なっ!? ミア!!」
ハル達はこの事態に動揺する。
「ひ、卑怯よ!!」
メイルもこればかりは非難する様子を見せていたが………
「なんとでも言え。俺は勝つ為には手段を選ばないんでな………!!」
エビルは意に介さない様子を見せたのだった………
フェイの建国の夢について話し合う中で現れたエビル。ハルに以前敗れた事で余裕を失ったエビルは、手段を選ばない様子を見せたのだった………
To Be Continued………
次回予告
余裕を失ったエビルはハルを確実に抹殺するべくミアを人質に取る。ミアを殺させる訳にはいかないハルは、エビルの策に屈する他無く、絶体絶命の危機に陥るのだった………
次回「最悪の事態」