ハルが倒された事に静かに怒りを見せるUに対し、メイルとフェイも共闘へ動く。一方、スプリングこと春香はハルの蘇生の為、彼へ蘇生魔法を施すのだった………
メイル達やU達が奮闘する中、ハルはどこかも分からぬ白い空間の中で目を覚ました。
「ここは………?」
ハルが周囲に視線を向け、状況を把握していた。
「ここは私の空間ですよ、人間の子供」
そんな中、女性の声が聞こえた。ハルが視線を上げるとそこには女性が浮いていた。
「貴女は………?」
ハルは女性の素性を問いかける。
「私は創世神ジェネシス………貴方がいる世界を管理している概念………とでも言うべき存在ですよ」
女性は自身の名を語る。
「ジェネシス………?」
ハルはジェネシスの名を聞いた事無いのか首を傾げる。
「………まあそうでしょうね。私の名については貴女の世界の書籍には残っていない上………恐らくまともに知ってるのはUくらいでしょうしね」
ジェネシスは当然とばかりに理由を口にする。それを聞いたハルは驚く様子を見せていたが………
「………俺は何故この空間に………?」
少ししてハルは何故こんな所に自身がいる事をジェネシスへ問いかける。
「貴方の身体は今生死をさまよっている。しかし、貴方のような戦士を失うのも惜しい………だから私は貴方の魂をここへ呼び寄せたのです」
ジェネシスは自身がハルの魂を呼び寄せた事を語る。
「………何が言いたいのですか」
ハルはジェネシスの意図が見えず少し強気に問いかける。
「私の力を貴方に貸してあげましょうと言っているのです」
それを聞いたジェネシスはハルに対して直球に言葉を返した。ハルはジェネシスに力を借りるという事に驚く様子を見せた。彼から見てもジェネシスの力は感じ取れるだけで絶大だった。それこそ目に見えるエネルギー量は普段のUを上回る程に。
「貴方の力を借りるという行為………魅力的ではありますが当然代償があるのでしょうね。神の力は簡単には扱えない禁忌の力と言いますからね」
ハルはジェネシスの誘いの代償を予想していた。
「………貴方は察しが良いですね………そう、私の力を借りるという事は時期に人間を辞めるという事になる………貴方はいずれ人ならざる存在となるでしょうね」
ジェネシスはハルの答えに頷くようにその代償を口にする。それを聞いたハルも流石に即答が出来ない代償に言葉を失っていたが………
「しかし、あの闇の存在を倒す手札は今の貴方にはない………Uすら完全に倒す事は出来ない相手なら尚更不可能です………しかし、私の力なら闇の存在を倒すだけでなく、貴方の守りたいものを守る事が出来るようになる」
ジェネシスは同時にエビルの事を挙げ、彼を倒す事は今のハルでもUでも叶わない事を口にする。そしてそれを実現出来るのが自身の力である事も示唆する。ハルは長い沈黙の中でメイル達の事も思い浮かべていた。だが今のままではエビルの脅威を晴らせない………それを決定打にハルの覚悟は定まった。
「………分かりました。貴方の誘いに乗りますよ」
ジェネシスの誘いにハルは乗った。それを聞いたジェネシスはフッと笑みを零し………
「貴方は重い代償を背負ってまで戦う事を選んだ………あとは後悔の無い選択をする事です」
そう言ってジェネシスはハルに向けて手をかざし、光のエネルギーを放出するのだった………
どこかも分からない世界に点在していたハルは、創世神ジェネシスの誘いに乗る形でエビルを倒す覚悟を決めた………しかしそれはハルの大きな代償を払う自体の始まりとなる事をハルは知らない………いや、心のどこかで知っていたのかもしれなかった………
To Be Continued………
次回予告
一方、現実世界ではU達が奮闘するものの、エビルに決定打を与えられずじまいだった。しかし、復活を遂げたハルはエビルを倒すべく最強の戦士へと覚醒するのだった………
次回「最強の聖騎士」