ハルはセイクリッドブレードの力でUを圧倒し、必殺技勝負にも勝利する。不利を悟ったUは撤退し勝利するハルだったが、彼の違和感は未だ晴れない様子を見せていたのだった………
Uとの対決後、日が暮れた事でハル達はミリィ達の計らいでそのまま彼女達の住む村へ泊まる事となった。Uとの戦いで疲弊していたメイルとフェイの2人は速い段階で熟睡し始めていたが、ハルだけは中々寝付けず、借りた家の外で夜空を見上げながらUに感じた違和感について首を傾げていた。
「眠れないの?」
そんな中、ハルの隣にミリィがやってきて彼の傍へ腰掛けた。
「ちょっとね………セイクリッドジェネシスの力を使った後は凄い疲れるはずなんだけど………今回ばかりはそれとは違う感情に飲まれているみたいだ」
ハルはそう言うと共に自身の内心を語る。
「Uさんの事でしょう? ………分かるよ、私も見てて何かおかしいと思ったもん」
ミリィはハルの内心を見透かすようにそう呟いた。それを聞いたハルは驚いた様子を見せていたが………
「………Uさんに勝ったのは分かる。けど俺が強くなったのは確かだとしても、あれだけであの人に勝てたなんてとても思えない………前戦った時は手も足も出なかったし………」
ハルは以前Uへ完膚無きまで叩きのめされた事を覚えており、以前とは異なりリリーフオーバーロード、セイクリッドジェネシスの2つの力を新たに手に入れたとはいえ、それだけでUに勝てるようになったとはとても思えずにいた。それを聞いたミリィもクスッと笑う様子を見せると………
「やっぱりハルくんの時代でもUさんは強いんだ。私もUさんに勝つ方法は見えないかな………技量なんかは私の知ってる人の中でも1番だし………」
そう言ってUがハルの時代でも強い事を感じており、同時に自分でもUに勝てる未来は見えない事を語った。
「ミリィちゃんの時代でも強いんだね………だったら、今日の動きの悪さは余計におかしい。戦法もどこか能力任せだったし………」
ハルはそれを聞き、余計に今日の動きの悪さを疑問に感じていた。ミリィもハルの違和感に頷くと………
「………確かにね。ブルーさんも言ってたよ、普段のUさんなら銃撃戦であんなに手間取った動きはしなかった………というか、銃の構えも悪かったみたいだしね」
ミリィはブルーの感じていた違和感をハルへ共有する。ハルは考え込む様子を見せると………
「………あの人の違和感、どうやって晴らせばいいんだろうね………」
そう言って、Uへの違和感をどう晴らせばいいか考え込むのだった………
一方その頃、撤退していたUはミリィ達の村から少し離れた洞窟にて荒く息を漏らしながら、ベルトから鍵を取り外し変身を解除した。
「はあっ、はあっ………相当強いね………彼………」
Uは身体の疲労に苦しむ中、そのような言葉を口にする。そしてその直後、Uは人が変わったようにフッと笑いを零すと………
「………だな。彼の言った通りの事態になりそうだ………」
まるで他者と会話をするようにそう呟くのだった………
ハルの疑問が依然として晴れず、ミリィとの対話で確信に変わる事となってしまった。ハルが違和感を今後どのように晴らすべきなのか悩む中、Uの方でも普通ではない様子が見られたのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uとの対決から数日。ブルーの仲間づてでUの居場所が分かった事を知るハル達。そこへ向かおうとする中、以前ミリィが倒した怪物が複数体出現する異常事態が勃発するのだった………
次回「無数の怪物達」