Uから分離された真子は、ハルの知る真子とは別人だった。しかし、Uはこれが思惑通りである事を語ると同時に、未来のUの関与についても口にするのだった………
ハル達が驚く中、2人の中で1つの疑問が浮かぶ。
「………そもそもなんで俺の解放の力で真子さんを分離しようとしていたのですか? 何かそうしなければいけない理由か………恐らくあったんですよね?」
それはUが自身の中から真子を分離させようとした理由であった。それを聞いたUは少し黙りこくる様子を見せた後に声を漏らすと………
「僕の中に宿っていた真子はかなり前の事件で肉体と魂の大半を失った存在だ。長い間僕の中で1つとなる形で生き長らえていたが………時間が経つにつれて微かな魂へと削れてしまった彼女が消えるのは………最早時間の問題だった。僕には真子を救う術は無かった………だがそんな時、この時代にやってきた未来の僕が………君の力なら1つの個体として真子を独立させられる………そう持ちかけてきたって訳だ」
そう言って自らの事情を語る。
「未来のUさんは………それを知ってて貴方へこの件を持ちかけ………そして俺達を利用したって事でしょうか………」
ハルはそれを聞き、自身の時代のUに利用された事を察知する。
「………僕も同じ立場だったらそうしただろうね」
Uはそれを否定せず、自分でも目的のためならそうした事を語った。それを聞いたハルは腑に落ちない様子を見せていたが………
「………それと、戦い方がUさんらしく無かったのは何故なの? Uさんなら私のジャスティング相手に遅れを取る事は無かったはずなのに………」
続いてミリィがUの様子がおかしかった理由を問いかけた。
「真子の魂を繋ぎ止める為だ。主人格を真子に変えておけば幾らかは消滅まで時間を稼ぐ事が出来る………まあでも真子の戦い方は能力を主軸とした戦い方だ。多分僕と戦法が離れているから違和感を生み出していたんだろうね」
U曰く、それは真子の魂を繋ぎ止める為だった。そして戦術がおかしかったのも真子がUと共に戦う際の戦術真逆であったからだった。
「そういう事だったんですね………俺の中にあったUさんの絶対的な強さのイメージとかけ離れていたのは、単純に真子さんの戦術が真逆だったから………」
それを聞いた事でハルは胸のつっかえが取れたように安堵する。だがUはハル達へ頭を下げると………
「とはいえ、大変な迷惑をかけた事は謝る。すまなかった」
自身の事でハル達を巻き込んだ事を謝罪する。ハル達はそれぞれ顔を合わせると………
「大丈夫です、俺達にも利益がある依頼でしたし………」
そう言って、自身にも意味がある依頼であった事を語るのだった………
Uから語られた真実により、ハルの中で生じていた違和感は漸く解消された。これと同時にホワイトソードマンを救うというUの依頼も無事に完遂する事となるのだった………
To Be Continued………
次回予告
依頼を完遂して間もなく、ハル達の方にも突如として無数の怪物達が出現する。ハル達は対処へ回るが、ハルは体力を大幅に消耗しているが故に上手く戦えなくなってしまうのだった………
次回「疲労困憊の連戦」