鍛錬を続けていたハルは偶然にもメイル達ウズクチョの人間と再会する事態となる。だが、スーツの男の1人がハルへ危害を加えようとする事をスプリングは良しとしない姿勢を向けるのだった………
スプリングの言葉を聞いたスーツの男は彼女がハルの味方をする事に驚く様子を見せていた。
「な、何故ですか………何故貴方がこんな指名手配犯の味方を………!?」
スーツの男はその疑問を実際にスプリングへ投げかけた。
「ハルくんが貴方達ウズクチョで過ごした4ヶ月。どうあったのかについてはUさんから動向を聞いていますし………それに私の聞いた話ではハルくんは寧ろ貴国の王女ミア様を助けたと聞いておりますが………これは私の送った調査機関が嘘をついていると言いたい訳ですか?」
スプリングはこれまでのハルの動向を聞き、更に調査機関も送っていた事を口にする事で、彼をここで殺していい理由にはならない事を告げる。
「ぐっ、それでも………そいつは犯罪者だ!!」
だがスーツの男は我慢が出来ず、ハルに向かって走り出し剣を振り上げた。
「待ちなさい!!」
メイルは静止の言葉をかけるがスーツの男は止まらなかった。ハルはカウンターの姿勢で身構えるが、その直後、彼の背後から魔力による紫色の矢が飛んでくると、ハルの横を通り過ぎて襲いかかってきたスーツの男の左足を貫いた。
「ぐああああ!!」
スーツの男はひっくり返ると共にのたうち回っていた。だが現状そんな事は大した問題では無かった。
「………貴方達のこの真似は我が国に対する宣戦布告か何かですか?」
ハルに襲いかかる………この状況がスプリングの不興を買ってしまったのだ。
「ご、ごめんなさい………! そんなつもりは全く………!!」
メイルは慌てて頭を下げ、自分達はレボナガシと争う気は無い事を口にする。
「この目の前で見せられた光景の何処が違うと………?」
だがスプリングの怒りは凄まじく、1級とは言えまだ歳若いメイルにはこの状況をどうしていいか分からなかった。そしてスプリングは溜息を漏らすと………
「………ではこうしましょう。宣戦布告では無いと言うのなら条件を出します。その条件を飲んでくだされば今回の事は不問とします」
今回の件を不問にする為の条件を提示しようとしていた。
「条件………とは?」
スプリングは首を傾げながら問いかける。
「………ハルくんの指名手配を今日から10日以内に取り下げてください、それが条件です」
スプリングが提示した条件は、10日以内のハル指名手配の取り下げであった………
ウズクチョ側がハルに危害を加えようとしたと見做されてしまった事で一触即発状態となる中、スプリングは和解の条件としてハルの指名手配取り下げを提示する。果たして、ウズクチョ側にとって都合の悪いこの条件は果たして履行されるのだろうが………?
To Be Continued………
次回予告
スプリングはこれを呑まなければ戦争をすると宣言し、メイル達はその話し合いの為、今回の会談を打ち切りとして切り上げる様子を見せた。だがメイル本人には恩のあるハルは、この状況に複雑な心境を抱くのだった………
次回「戦争回避の条件」