ハルに危害を加えようとしたスーツの男に対してスプリングは怒りを覚える様子を見せた。そしてハルの指名手配を取り下げる事を条件に今回の件の黙認を提示するのだった………
スプリングから提示された条件を前に動揺交じりの声を漏らすメイル。
「スプリング様、それはあまりに横暴です………!!」
その中でスプリングに対して異を唱えるスーツの男もいたが………
「やらないなら戦争あるのみです。なんならここで受けて立ちますが?」
スプリングは譲らず、やらないなら戦争をすると言い出した。それを聞いたメイルは………
「………私だけではここで決められません、国へ持ち帰って再度ご訪問をさせていただきます………それでよろしいでしょうか、スプリング様」
そう言って、一度この案件を国へ持ち帰る事を考えた。
「勿論………良い返事を期待していますよ」
スプリングはこれを了承する様子を見せ、ウズクチョ側の答えに期待する様子を見せたのだった………
そしてその日は会談どころではなくなってしまい、時間に余裕が出来たスプリングはハルと対話をしていた。
「………すみません、俺の事でこんな事態に………」
ハルはスプリングに対し、自分のせいで戦争の危機に直面している事実を謝罪する。
「いいの。もう今のウズクチョとレボナガシは険悪もいいところ。この前にも1回戦争をしてこっちが優位のまま終わった話もあるし………ハルくんの事じゃなくてもこうなってたかもね」
だがスプリングはウズクチョとレボナガシの関係が険悪である事を口にし、今回の事は仕方ないと割り切っていた。
「そうですか………けれどスプリングさん、あの時の魔法使いの方………メイルさんには個人的に恩があります。だから………あの人とは争いたくはありません………」
ハルはスプリングの言葉に頷きつつも、自分はメイル個人には恩があるとして、彼女とは戦いたくない様子を見せる。
「………そうね。私もあの子は何も悪くないのに嫌な理不尽を押し付けちゃったわ………だから出来れば戦争はしたくないんだけど………今のウズクチョは権力争いのせいで魔境。私も結果は五分くらいの予想よ………いざ戦争になったら………また考えるしかないわね」
スプリングもメイルへは申し訳ない事をしたと反省する様子を見せた。だが戦争となればまた対応を考えるしかないと僅かに冷酷な様子も見せた。そんな中、ハルは俯く様子を見せ………
「(………本当にメイルさんと戦うしか………無いのか………?)」
メイルと対峙するやもしれない事態に言葉を失うのだった………
ウズクチョとレボナガシの一触即発の空気はハルが考えさせるものも多い状況となってしまっていた。果たして、ハルとメイルは対峙する関係となってしまうのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
2日後、ウズクチョではレボナガシの件について早急な話し合いが行われていた。だが権力争いも含まれるこの話し合いは、一筋縄では行かない結論へと動くのだった………
次回「条件に対する思惑」