ハルの指名手配を取り下げなければ戦争をすると脅しをかけるスプリングと、話し合いの為撤退するメイル達。だがハルはメイル本人に対する個人的な恩から複雑な心境を抱くのだった………
ウズクチョとレボナガシの対峙から2日後、ウズクチョ国内では早急な話し合いが進められていた。
「………それで、スプリングに喧嘩を売った訳だ………馬鹿やってくれたな本当に」
この事態にUも話を聞いていたが、想定以上に下らなかったのか呆れを隠す気も無かった。
「このままではウズクチョとレボナガシはまた戦争です。今我が国にいる1級は私とフェイ様、メラズ公爵の懐刀のアイル様の3名………ヒナノ様は現在長期の任務中で不在なのに………」
メイルは落胆すると共に、今ウズクチョに1級が全員揃っていない事を言及する。
「………仕方ありません、レボナガシ側の交渉に応じるしか無いでしょう………U様はどうお思いですか?」
そんな中、メラズ公爵は交渉に応じる事を口にし、Uにも意見を求めた。
「大人しくスプリングの提案を呑む事をお勧めするよ………間違っても喧嘩を売る方向には動かない事だ」
Uはこれを肯定し、レボナガシとは対峙しないよう推奨する。
「かしこまりました………」
その場にいる者もハルの指名手配を取り下げるという話に応じる様子を見せたのだった………
その後、会議を終えたメイルが自身の屋敷へと戻ろうとする中………
「メイルくん、少しよろしいか?」
メイルはヒャガ公爵に呼び止められる様子を見せた。
「ヒャガ公爵………? どうなされたのでしょうか?」
メイルは首を傾げながらヒャガ公爵が声をかけてきた事に対して声を漏らす。
「君に頼みがあるんだ………ここじゃなんだ、私の執務室へ」
メイルはヒャガ公爵へ連れられる形で彼の執務室へと向かう事になった。だがその様子はメラズ公爵も見ていたようであり、2人の方へ鋭い視線を向けるのだった………
そしてヒャガ公爵の執務室。彼はメイルを部屋へ招き入れた後、部屋の鍵を閉めると………
「さてメイルくん、君に頼み事がある」
そう言ってメイルに対して依頼を頼もうとする様子を見せた。
「頼み事………とは?」
メイルは首を傾げながら彼の依頼について疑問の様子を見せる。
「なに、そんなに難しい事じゃないよ………1級の君ならね」
ヒャガ公爵は笑いながらそういうと共に、一旦息を吐く様子を見せると………
「君に指名手配犯、ハルの暗殺を依頼したくてね………」
なんと会議で指名手配を取り下げる予定のハルを殺害するよう口にするのだった………
戦争がチラつく異常事態にハルを殺そうと独自の思惑を見せるヒャガ公爵。そして彼はそれを実現させようとメイルへ実行役を依頼する。果たして、ヒャガ公爵の思惑とは………?
To Be Continued………
次回予告
ハルの殺害に異を唱えるメイルだが、引き受けなければ彼女の父をウズクチョから失脚させると脅す様子を見せた。それを聞いたメイルはこれを半ば強引に受けざるを得ない様子を見せたのだった………
次回「非情な任務依頼」