幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルの抹殺の為に彼の前へ姿を見せるメイルだが、彼との対話で自身の苦悩を吐露する。そしてその後に現れた雷を操る魔法使いが、ハルの抹殺の為に姿を見せたのだった………


第38話 手段を選ばない雷

ローブの魔法使いはハルの前へ姿を表すと共に手に持った杖をハルへ向ける。

 

「………指名手配犯ハル。貴方をここで抹殺する………{ライトニング}!」

 

そして彼に向けて上空からの雷の魔法を放った。

 

「はっ!」

 

だがハルはこれを軽々とかわす。ローブの魔法使いもそれを理解していた為か、ハルの行動を予測して追撃の雷を連続で落とす。

 

「(詠唱が早い………オートマ式だと仮定してもなんて効率の良い速さだ………)」

 

ハルはローブの魔法使いが落とす雷魔法の速度を目の当たりにし、思わずそのように考えていた。だがただ攻撃されるだけではなく、ハルは左手に炎の魔力を纏わせると………

 

「{ヘルファイア}!」

 

火柱が立つ程の巨大な炎を放った。ローブの魔法使いはこれをかわすが、その直後にハルはローブの魔法使いの懐へ潜り込み、剣を振るう。

 

「ちっ………!」

 

ローブの魔法使いは舌を鳴らしつつもなんとかこれをかわした。だがハルの殺気は凄まじく、ローブの魔法使いも思わず震えを感じていた。

 

「(なんという強さ………フェイ様に模擬戦闘で勝ったのも偶然では無いという訳か………ならばヒャガ様から授かった奥の手で………!)」

 

ローブの魔法使いはハルの強さを肌で感じつつ、自身の杖の先端へ魔力を集中させる。

 

「(この魔力の気配………大魔法か………!!)」

 

ハルはローブの魔法使いが大魔法を狙っている事を察知する。

 

「大魔法{アークサンダー}!!」

 

これにより、天には雨雲が生み出されその予兆と思わしき雷鳴が鳴り響く。だがその中でハルはどこか違和感を感じた。

 

「(………変だ。あの人の魔力が俺の頭上から感じられない………あの人が狙っている地点はもしや………メイルさんの頭上!?)………{エンチャントフィジカルアビリティ}!!」

 

その答えは少しして分かった。それを察知したハルは身体強化魔法をかけ、咄嗟にメイルの方へ駆け出す。

 

「フッ………!」

 

それを見たローブの魔法使いは笑いを零した。そして次の瞬間、天から落ちる雷はメイルへ向けて落下。そしてハルは咄嗟にメイルを突き飛ばし、代わりにこれを受けた。

 

「うあああああ!!」

 

ハルは天からの雷をまともに受け、地に伏した。

 

「は………ハルーーー!!」

 

同時にメイルは、自身を庇って大ダメージを負った事に悲鳴を漏らすのだった………

 

 

 

ハルの前に現れたローブの魔法使いはメイルを囮に使った策でハルへダメージを与える卑劣な手を使ってきた。それによりメイルの悲鳴が響き渡り、事態はハルにとって危機を迎える展開となってしまうのだった………

To Be Continued………




次回予告
メイルは自身を囮に使ってまでハルを殺そうとするローブの魔法使いへ憤慨し、ヒャガ公爵へ疑念の意を抱いてしまう。だがそんな中、メイルすら利用するローブの魔法使いへの怒りか………ハルは偶発的に雷の力を取り込むのだった………
次回「怒りのライジング」
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