ハルの戦闘能力の高さにより、翻弄されるローブの魔法使い。だが彼女はメイルを囮に使う狡猾な手により彼女をハルへ庇わせ、ハルへダメージを負わせるのだった………
ハルが雷の魔法によって地に伏した。その直後にメイルは困惑する様子を見せると共に、ローブの魔法使いへ鋭い視線を向けると………
「どうして………どうしてこんな卑怯な真似をしたの!?」
そう言って、ローブの魔法使いによる狡猾な手段に対して怒りを露わにする。
「ヒャガ公爵からのご命令です。もし反逆者へ攻撃が当たらないようなら貴女様を囮にしてでも当てろと」
ローブの魔法使いは悪びれる様子もなくそう言い放つ。それを聞いたメイルは理解が追いつかず、ヒャガ公爵が自分すら駒にして動いている事を考えさせられていた。
「………成程、急にメイルさんの方へ雷を落としたと思ったらそういう意味だったと………」
その直後、ハルはフラつきながらもなんとか身体を起こす。
「ハル………!」
メイルはハルが無事であった事に喜ぶ様子を見せる。
「(まあ先程の攻撃でメイル様に死なれても困る………手加減したんだからそりゃ生きているか………)」
ローブの魔法使いは先程の魔法について威力を落として放っていた事を思い返しており、ハルが立ってきた事にそこまで疑問を感じてはいなかった………だがその直後、ハルは鞘へ持っていた剣を収めたと思いきや、身体から再び電流が漏れ出していた。
「(なんだ………この違和感………?)」
ローブの魔法使いはハルの様子に違和感を感じていた。そしてハルはローブの魔法使いへ近付くと………
「メイルさんすら利用する程の事を平然とやれるんですね、ヒャガ公爵という方は………正直、苛立ちを覚えましたよ」
ハルはそう言うと共に、自身の身体に滞留する雷の力を自身の身体へ表出させる。
「それは………私の雷の力………!?」
ローブの魔法使いが目の前の光景に驚く中、ハルは身体から放出する雷の量を更に強める。
「俺はあの雷の魔法を受けた時、不思議と雷の力を自分のモノにできる高揚感を覚えました。そして今………この力は俺の力として………顕現させる事が出来る………!!」
それにより、ハルの周囲で黒い鎧が生成されると共に、彼の全身へ装着。そしてハルの両腕に黄の色が着いたと共に、両手の篭手が肥大化して雷の力を纏わせたのだった。
「なっ!? (あれは………!?)」
ローブの魔法使いはこの事態に困惑する様子を見せる。そしてそれはメイルも同じであり………
「姿が………変わった………!?」
ハルの姿が変わった事に困惑する様子を見せたのだった………
メイルすら囮に使う策に怒りを覚えたハルは、ローブの魔法使いから受けた雷の魔法を自分のモノとして取り込むという離れ業を見せてしまう。果たして、ハルの変身した新形態はどのような力を持っているのか………?
To Be Continued………
次回予告
雷の力を纏ったハルに対して魔法で応戦するローブの魔法使い。だがその攻撃は通用せず、ハルは逆に反撃の一打を叩き込むのだった………
次回「強大な雷の拳」