ローブの魔法使いは今度こそハルを倒そうとするものの、パワーアップしたハルに攻撃を尽く跳ね返されてしまった。そしてハルの必殺の一撃でローブの魔法使いは吹き飛ばされる形で撃破されたのだった………
ローブの魔法使いとの激闘から数時間、メイルはハルを殺そうとした事実を自首する形でそのままレボナガシへ連行された。その後、メイルは取り調べを受ける事となり、スプリングが介入する事となったが、メイルの事をよく知っている人物としてハルも参加していた。
「………私がハルを殺そうとしたのは、ウズクチョの公爵、エオル=ヒャガ様から父を人質に取られてしまったためです。ハルを殺さなければ父は失脚させる。その事態が私にこのような真似をさせてしまいました………」
メイルは自身の身の上を全てハルとスプリングに説明した。
「エオル=ヒャガ………自分が主権を握る為には手段を選ばないという噂は本当なのね………」
スプリングはヒャガ公爵の手段を選ばない様子に思わず声を漏らした。
「謝っても許されない事をしたと思います………でも私にはもう何が正しくて………何が間違いなのか………それが分からないんです………」
メイルは目から涙を零し、自らの判断を信じられない様子を見せていた。それを聞いたハルは………
「間違いとかそんなだとか………それは違いますよ、メイルさん」
メイルに対して優しい声色で言葉をかけた。
「メイルさんは誰かの為に動こうとしている人です。俺はそんな貴女だからこそ、貴女の事を今でも信じて………助けたいと思ったんです。だから………俺を殺しに来た事を………俺は何も思ってません」
ハルは続けてメイルの事を今でも信じている胸中を明かした。そして、それを聞いたメイルは更に目から涙を零すと………
「貴方が何も思っていなかったとしても………私は家族の為に貴方の生命を奪おうとしていたのよ………許される訳ないじゃない………!!」
そう言って、罪悪感が拭えない様子を見せていた。
「それに………まだお父様達はウズクチョに………私がこのまま戻らなかったらお父様達がどうなるか………!!」
更に彼女はウズクチョに残った家族の事も気がかりな様子だった。それを聞いたハルは………
「………なら、ウズクチョからメイルさんのご家族様、全員俺が攫いに行きますよ………俺はメイルさんの味方ですし、それに………味方の大事な人が理不尽に傷付くなんて………俺は許さないですから」
そう言って、求めるならメイルが不安視する家族の救出も申し出る様子を見せた。それを聞いたスプリングはフッと笑いを零すと………
「ここ数週間でハルくんも言うようになったわね」
彼の成長を喜ぶようにそう呟いた。それを聞いたスプリングは目元の涙を服の袖で拭き取ると………
「………ありがとう、ハル」
そう言って、ハルの優しさに感謝の言葉を漏らすのだった………
メイルがレボナガシに自首すると共に明らかとなったメイルの身の上の話。そしてメイルはハルの言葉に救われた様子を見せると共に、彼へ感謝の意を向けたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ウズクチョとレボナガシの再度の対話において、ウズクチョからはメラズ公爵とUが姿を見せてきた。だがスプリングはそんな中でメイルの事を保護し、自分達の所属となってもらう事を容赦なく言い放つのだった………
次回「講和と布告」