幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メラズ公爵、Uとスプリングの話し合いによって、メイルはスプリングの元で保護される形となった。そしてその頃、レミール邸では白髪の少女による新たな戦いの火蓋が切られようとしていたのであった………


第3章 4つの能力と4つの雷
第43話 白髪の魔剣少女


メイルがウズクチョへ保護されるようになってから数日経った日の事。ハルとメイルは城の庭において、お茶を嗜んでいた。

 

「………こうやって2人でお茶を飲むのも久しぶりね」

 

メイルは嬉しそうな様子でお茶を楽しんでいた。

 

「そうですね………久しぶりにメイルさんと飲むお茶は美味しいです」

 

ハルも笑顔と共にメイルとの時間を楽しむ様子を見せていた。だがメイルはその中で少しだけ俯くなど落ち着かない様子も見せていた。

 

「………あの、失礼を承知でお伺い致しますが………メイルさん、もしかしてご家族様の事が心配ですか………?」

 

ハルはその理由を察し、彼女を心配するように問いかけた。

 

「………U様が保護を認めて下さったとはいえ心配な事は心配ね………」

 

メイルは自分の家族の事が心配である事は隠せず、不安を隠せない様子だった。ハルもその事はどこか察していたのか、視線を俯かせるが………

 

「大丈夫………そんな真似は今の彼等には出来ないから」

 

突如としてそれを否定する少女の声が近くから聞こえた。

 

「っ!? 誰だ………!?」

 

ハルは反射的に腰の剣へ手を伸ばし身構える。ハルが剣を手に構え続ける中、ハルの目の前を素早い動きで通り過ぎるように強烈な風圧が発生。そしてその風圧が晴れた時、そこには長い白髪の少女が、青いエネルギーを纏った剣を右手に姿を表した。

 

「女の子………!? それにあの武器は………もしかして魔剣………!?」

 

メイルは目の前に現れたのが少女である事に驚いた上、目の前にいる少女が所持するのが魔剣である事に気付く様子を見せた。だが少女は全く意に介しておらず、服のポケットから2つの球体を取り出すと、これをメイルに向けて投げ渡した。

 

「球体………?」

 

メイルは困惑しながらもこれを手にする。そしてその球体を覗き込むと………

 

「っ………!? お父様!? お母様!?」

 

なんとそこにはメイルの両親の姿があった。

 

「なっ!? (メイルさんのご両親………!? まさか封印技か何かのものか………!? ………でもどうしてそれをメイルさんへ………?)」

 

ハルはメイルの声を聞き思わず困惑の声を漏らした。そして何故メイルの両親を封印した球体をメイルへ投げ渡したのか理解が追い付かない様子を見せていると………

 

「………私の主様に感謝して………今のままじゃ貴女は満足に戦えない………それを解消する為の処置だから………」

 

そう言って、自分の行いについて感謝を求める事も、悪びれる様子も無く口にするのだった………

 

 

 

突如現れた謎の白髪少女はメイルの両親を球体へ閉じ込めた存在であった。だが彼女はその球体をメイルへ投げ渡す行為を見せた。果たして、彼女の思惑は如何なるものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
突如として現れた謎の少女への疑念を抱くハル。そして謎の少女もまたハルの実力を試さんとばかりに彼へ剣を向けたのだった………
次回「高速の動きを持つ少女」
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