ハルと合流しても尚家族の事が心配なメイル。だが突如として現れた白髪の少女は、球体に封印されたメイルの家族をメイルへ投げ渡すというハル達へ理解が及ばない行為を取るのだった………
白髪の少女がハル達の様子を見ている中、ハルもまた様子を見ており………
「君はいったい何を考えている………? メイルさんのご家族を球体に封じ込めて渡してくるなんて………」
白髪の少女の狙いを理解出来ない為に、様子見も織り交ぜて問いかけて見せた。
「………言ったでしょう? 私は彼女を全開で戦わせる為にこんな真似をしているから」
白髪の少女は自らの狙いを繰り返すように言い放つ。
「(………手放しに信用していいものか)」
ハルは白髪の少女の事を信用していいのか理解出来ない様子を見せていた。そして白髪の少女もまた右手の魔剣を強く握りしめると………
「………後もう1つ。私は貴方を見に来た」
そう言って、魔剣の切っ先をハルへ向けた。それを見たハルは………
「(………試されてるのか)」
自らが試されている事を理解する様子を見せた。ハルは腰の鞘から剣を抜き取ると………
「俺の全てをぶつける………{エンチャントフィジカルアビリティ}!」
そう言って、勝負に対して身構える姿勢を見せた。
「………そう、それでいい」
少女はそう呟くと同時に身体からも青いエネルギーを放出する。そしてハルも身構える中、白髪の少女は目にも止まらぬ速さで走り出した。
「っ………! (速い!)」
ハルは微かに残像のように見えたメイルの姿を捉え、剣による攻撃を狙っていた白髪の少女の攻撃を防いだ。
「………(あの御方が言ってた通り。1級とも遜色のない実力があると見て間違いない………)」
そして少女はハルに1級と遜色の無い腕がある事を察知し、一旦距離を取る。そしてハルは少女の圧倒的なスピードを目の当たりにし………
「(こうなったら様子を見て戦うしかない。あの雷の力をどこまで信用して使っていいかは分からないけど………でもこれだけのスピード、{エンチャントフィジカルアビリティ}状態でも追い付けないと確信するあのスピード………もしかしてあれがあの子の能力か?)」
白髪の少女の能力は取り敢えず高速移動のものとして仮定すると共に対処法の構築に当たっていた。そして少女が再び素早い動きで接近すると共に攻撃を仕掛けるが、ハルは剣に風の魔力を纏わせると………
「{ストームスティンガー}!!」
ハルは素早い動きで突き技を放った。
「(最短距離で突きに来た………)」
少女はハルのスピードに驚く様子を見せる。だが少女は目の色と身体から放出するエネルギーの色が青から緑へ変わると共に、ハルの攻撃を剣の切っ先で受け止めた………
「けど、私が相手じゃそれだけで勝てない………」
それと同時に少女はハルへ現実を突き付けるのだった………
ハルvs白髪の少女の対決は一進一退の工房を繰り広げる形で開幕する。果たして、ハルに勝機はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
白髪の少女は突如として高速移動から超人じみたパワーを発揮するようになる。その事から謎の少女は所持する能力は1つではない事に明かすのだった………
次回「2つの能力」