白髪の少女を信用していいか分からない様子を見せる中、白髪の少女はハルを試すように戦闘を仕掛ける。そして白髪の少女はハルを相手に互角の勝負を演じてみせるのだった………
ハルは少女が放出するエネルギーが変化した事に驚く様子を見せていた。
「(エネルギーの色が変わった………!?)」
ハルはこれに危機感を覚え、咄嗟に距離を取った。その直後、白髪の少女が持つ剣はひとりでにパーツが分解され、斧の形へ再構築された。
「形が変わった………?」
そしてその光景を見たメイルは、剣の形が変化する光景に驚かされていた。
「………この武器、凄いよね。主様が私に合わせて作ってくれたの。私が発揮する能力に応じてこの武器は形状を変える。今なら例えばパワーの能力だから………えっと、{威光の打撃(マジェスティブロー)}か。この時はこの魔剣も斧になるんだ」
少女は武器の形状が変化した理由を口にする。それを聞いたハルは………
「さっきの突きを防いだ時に能力が変化したという事か………?」
白髪の少女が発揮している能力が変わった事に驚く様子を見せた。
「あ、有り得ないわ………! 人間が持てる能力は1人1個までのはず………! 2つ以上能力を持っていて、それを切り替えるなんて真似は有り得ない………!!」
だがメイルからしてそれは有り得ない話だった。何故なら人間が持てる能力は1人1個まで………そういう制約があるからだ。
「………私は創られた存在。人間じゃないよ」
だが白髪の少女は自分が人間では無い事を口にする。
「人間じゃない………!?」
それを聞いたメイルは大きく動揺していた。そしてハルもその話を聞いて目の前の少女が只者で無い事に気が付くと………
「………いったい誰の命令を受けてこんな事を………?」
探るように白髪の少女へ依頼主を問いかける。
「それは教えられない」
だが白髪の少女はこれを黙秘する。それを聞いたハルは………
「(………そう返ってくると思った。というか多分教えてくれないのは目に見えた事だ。なら………)君の名前もか?」
敢えて彼女の名前を聞き出す様子を見せた。
「(もしウズクチョ絡みの刺客ならメイルさんが知ってるはずだ………これも答えてくれるか怪しいけど………)」
ハルが名前を聞き出そうとしたのはウズクチョ関係の人間ならメイルが知っていると読んでの行動だった。白髪の少女は一転して表情を変えなかったが………
「………私の名前? 多分聞いても無駄だと思うけど………これは教えちゃダメって言われてないから教えるよ。私はセリィ………この世界の誰の味方でもない………ただ主様の為に戦うだけの駒………」
白髪の少女、セリィは自らの名を明かすのだった………
白髪の少女セリィは、2つの能力を持ち人間では無いと自ら称する人物であった。果たして、彼女の目的は何か? そもそも彼女の言う主様とはいったい誰の事を指しているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
セリィは2つの能力を切り替えながらハルを試すように攻撃を仕掛ける。それを目の当たりにしたハルは勝つ為に雷の力を解禁する様子を見せたのだった………
次回「能力を切り替える戦術」