白髪の少女セリィは、2つの能力を切り替えて戦う人ならざる存在である事を口にする。だが彼女の雇い主と思わしき主様や彼女の目的についてはまるで分からないままであった………
セリィの名を聞いたハルはメイルへ目配せをする。だがメイルは首を振る様子を見せる。
「(………メイルさんも知らない。という事はウズクチョの刺客じゃ無いな………だけど、メイルさんのご家族を実質的に誘拐する行為はウズクチョを敵に回す行為だ………そんな馬鹿な真似をして俺達へ塩を送る真似なんて普通何の得も無い………何が狙いだ………?)」
セリィの事をメイルが知らないという事実から、彼女がウズクチョの刺客では無いと確信するに至るが、同時にウズクチョを敵に回してまでハル達に肩入れしてした意図が分からなかった。そしてセリィは身体から放出するオーラと目の色を青へ戻すと………
「じゃあ、勝負再開だよ………{閃光の速度(フラッシュスピード)}」
そう言って、能力を切り替え、魔剣が剣の形へ戻ると共に再び高速移動を行いハルの周囲を走り回ってくる。
「(能力が高速移動に戻った………やはり能力を切り替えてるのか………!)」
ハルは能力の切り替えを目の前で確信すると、その場で身構える。そしてセリィは接近すると共に身体のエネルギーの色と目の色が緑へ変化。ハルへ攻撃を直撃させる寸前に斧へ変化した魔剣を振り下ろす。ハルは剣でこれを防ごうとするが、セリィのパワーの高さに剣を無理矢理手放させられてしまった。
「ぐうっ!? (能力がパワーの方に変わった………!!)」
それを目の当たりにし、セリィの能力の変化を察知する。セリィはそのまま追撃を狙おうとするが………
「(………やられる訳にはいかない!)」
ハルは決意を固めると共に、身体から雷の力を放出。ハルの周囲で黒い鎧が生成され彼の全身へ装着。そしてハルの両腕に黄の色が着いたと共に、両手の篭手が肥大化して雷の力を纏わせると、肥大化した拳で斧の攻撃を防いだ。
「あっ………」
攻撃を止められた事にはセリィも声を漏らした。そしてハルは反撃のパンチを放とうとするが、セリィは咄嗟にエネルギーと目の色を青へ戻し、高速移動で距離を取ってかわした。
「ぐっ!?」
ハルはかわされた事に声を漏らす。そしてセリィは手に持った斧が元の剣に戻るのを目の当たりにし………
「………ああ、そういう………ね」
ハルの雷の力を前に1人納得する様子で言葉を漏らすのだった………
ハルvsセリィの対決でセリィに押される様子を見せるハルは雷の力を解禁する。果たして、超強力なパワーを持つ雷の力でセリィとの戦況をひっくり返す事は出来るのか………?
To Be Continued………
次回予告
セリィに対して反撃を試みるハルだが、セリィのスピードを前に全く攻撃は当たらない。それに対しセリィは、今のハルにはパワーだけしかない事を指摘するのだった………
次回「馬鹿力しかないパワー」