パワーとスピードが交互にパワーアップする事からセリィの能力が変わっている事を確信するハル。彼女の能力を切り替える力に対し、ハルもまた雷の力を解禁するのだった………
ハルはゆっくりとセリィへ接近すると共に再び拳を振りかぶって殴りかかる。しかし、セリィの素早い動きを前に軽々とかわされてしまった。
「ぐっ………!」
攻撃が当たらない事に声を漏らすハル。
「その力、当たったら多分ただではすまないんだろうね………けど動きが遅すぎる。折角のパワーが勿体ない………ただの馬鹿力だよ」
セリィはハルの雷の力について、パワーは認めつつも機動力が無い事も見抜いてみせた。
「ぐっ………!(完全に見抜かれた………確かにこの状態の時は腕にパワーが回る反面で身体が重く感じる………)」
ハルは自分の力についてセリィに軽く見抜かれてしまった事を心の中で吐露していた。少ししてハルは右拳にエネルギーを纏わせると………
「なら今度こそ当てるだけ………!」
そう言って、全力のパンチをセリィに向けて飛ばす。だがセリィの高速移動を前には全くかすりもしなかった。
「ハルの攻撃が全く当たっていない………あの子、そんなに速いの………!?」
様子を見ていたメイルもハルの攻撃がまるで当たらない事に焦っていた。そしてセリィは息を漏らすと………
「じゃあ、今度はこっちの番………かな」
そう言って、素早い動きでハルへ接近し懐へ潜り込んだタイミングで目の色とオーラを緑へ変化させ、斧へと変化した魔剣でハルの身体へ直撃させた。
「ぐうっ!?」
ハルは大きく吹き飛ばされた。しかし、鎧の防御力によって身体へのダメージは最小限に抑えられた。
「ハルっ!!」
メイルは慌ててハルの方へと駆け寄った。
「………大丈夫です、けど厄介ですね………足が遅いのは苦しい弱点です」
ハルは自分が押されている事を察知し、思わずそのような言葉を漏らした。メイルはハルの様子に動揺の声を漏らし………
「もし、ハルもあんなに速く動けたら負けたりしないのに………」
思わずそのような言葉を漏らした。それを聞いたハルはハッとした様子を見せると………
「………それだ」
セリィとまともにやり合うだけの策に気付く様子を見せた。
「え?」
メイルはハルの様子に首を傾げたが………
「ありがとうございますメイルさん………1つ策が思い付きました」
ハルは策を思い付いたと自信を持って言い放つのだった………
ハルvsセリィの対決で、セリィのスピードに翻弄されてしまうハル。だがメイルの言葉でセリィへ対抗する術を思い付いたハル。果たして、その方法は彼女へ攻撃を当てるだけの手段となりうるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
セリィへ対抗する為、ハルは自身の雷の力を両腕では無く足元へ集束させる。これにより、ハルはパワーではなくスピードの上昇を図るのだった………
次回「疾風迅雷のスピード」