幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
現在のウズクチョへの不信感からアイルとの協力関係を拒むメイル。それを聞いたアイルはメイルへ影響を与えていると思わしきハルの事を試すように、彼へ戦闘を仕掛けたのだった………


第54話 水の脚

回転しながら攻撃を仕掛けるアイルに対し、ハルは剣へ水の魔法を纏わせると………

 

「{ウォータースライザー}!」

 

回転しながら接近するアイルの攻撃の軌道を流すように逸らした。アイルは攻撃を逸らされた事に驚かされる様子を見せ………

 

「これもかわすか………」

 

思わずハルに対して声を漏らした。

 

「………今の能力、水に関する能力ですよね? ………迎撃する技がこれで良かったですよ」

 

一方でハルはそう言って、アイルの能力についてある程度踏み込む様子を見せていた。それを聞いたアイルは………

 

「そうだな………俺の能力は{水の脚(ウォーターレッグ)}………水のエネルギーを纏わせた足で地面を滑るように動く能力だ。これによって俺は波に乗るような速度で動く事ができる」

 

ハルに対して素直に能力を開示する。

 

「(アイル様の能力による移動は水のようなしなやかさと滑らかさを得る事が出来る………これによって足の筋力による負担はほぼゼロになる………けれど………)

 

メイルはアイルの能力について少し細かく紐解いていた。だが………

 

「………気付いたか? 俺の能力に殺傷能力は無い………あくまで戦闘能力は俺自身に試される………」

 

この能力自体には相手に対する殺傷能力は全く無い。その為戦闘へ活かせるかは使用者本人に委ねられる。

 

「(でもそれは裏を返せば………1級にまで上り詰めて能力解放を完成させた………実力者………!!)」

 

しかしそれによって1級まで上り詰めたアイル=ディビルは紛れもない実力者である事を、この能力の開示が物語っていた。

 

「………それを聞いて貴方が強い事は分かりました………けれどそれで俺が引くとでも?」

 

ハルは能力開示の意図を理解しつつも、それで引くつもりは微塵も無かった。

 

「まさか。さっきの攻撃を防げる奴がこれで引くものか」

 

それはアイルも同じだった。そしてアイルは足にエネルギーを纏わせると、流れるような動きでハルへ接近する。そのまま素早い動きで槍を振り回すとそのまま鋭い突きを放つ。だがハルは剣を使って突きを逸らす形でかわす。更に身体には雷の力が走り、そのまま黒い鎧が装着。彼の足元の鎧が黄色へ変色し………

 

「そこは信用してくださって嬉しいですよ………!」

 

アイルに対してある種の信用をされている事へ思わずそう呟くのだった………

 

 

 

ハルvsアイルの対決の中で、アイルの能力と彼の実力の高さが明かされた。だがハルも負けじと雷の力を解禁する。果たして、2人の対決の行方は………?

To Be Continued………




次回予告
互いにスピードを活かした戦術を展開するが、状況はやや膠着する。だがその中でハルは以前のように別の部位へ雷の力を流す事で、第3の力を解禁するのだった………
次回「空を駆ける雷」
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