ハルがアイルの能力に気付き始めたところで、アイルは自身の能力を開示する。その説明内容から彼自身がかなりの強敵である事を察知するハルだったが、構わず雷の力を解禁するのだった………
ハルは高速移動を用いた素早い戦術を狙うが、アイルも素早い動きと共に、ハルに向けて槍による攻撃を放った。
「(カウンター………!)」
ハルは咄嗟に後ろへ下がる事で距離を取ったが、アイルの様子を目の当たりにし………
「(この人、相当慣れているな………俺の高速移動に付いてきている………)」
アイルが高速移動能力を持つ相手にも対応出来る実力者である事を理解した。
「さて、次はこっちの番と行こうか」
ハルがそのように考える中、アイルは素早い動きでハルへ接近し、連続で素早い突きを放つ。ハルは後ろへ下がりながら防ぎ続けるが、アイルに有効打が取れず膠着状態に陥っていた。
「(………困った事になったな。この人を相手にスピードで戦っても優位が取れない………かと言ってパワーで戦っても鈍足に陥って逃げられる………もしこの人に無い優位を掴めれば………!)」
ハルはアイルの強さを前に、彼に無い優位を欲する様子を見せた。思考を巡らせながらハルがアイルの攻撃を防ぎ続ける中………
「………無駄だ! 貴様が如何に速かろうと、地上戦において俺とまともに戦える奴など限られている………!」
アイルはハルに対してそのように言い放つ。そんな中、ハルはアイルの言葉にハッとする様子を見せ………
「(………1つ勝つ方法を思い付いた………ちょっと奇想天外な案かもしれないけど………!!)」
ハルは頭の中で策を1つ思い付くと、大きく後ろへ距離を取り、両足へ雷の力を流すのを止める。これにより両足の鎧の色は黒へと戻るが、直後にハルは自身の背面に雷の力を流し始めた。
「ハル………? (雷の力を背中に流している………!?)」
この行動にはメイルも驚かされていたが、少ししてハルの背中の鎧は翼の造形を作り出す。これによりハルの鎧の背面に黄色い翼が作り出され、ハルはそのまま天高く飛翔した。
「なっ!? (あんな小僧が空を飛んだ………!? 馬鹿な………!?)」
ハルが空を飛び始めた事にはアイルも想定外の様子を見せる。そしてハルも自身が空を飛んでいる事に驚く様子を見せていたが………
「(これが雷の力第3の能力………物は試しでやってみたけど………これならあの人にも無い優位………空中戦術が取れる………!!)」
ハルはアイルの持ち得ない空中戦術という優位を持つ第3の能力を獲得するのだった………
ハルvsアイルの対決が膠着状態となる中、ハルは背中に雷の力を流す事で第3の能力を獲得するハル。果たして、この新たな力はアイルを上回る力を持ち得るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
空中から攻撃する戦術でアイルの予想を上回る戦いを見せるハル。戦況はハル優位に傾き始めるが、そんな中で招かねざる新たな敵が現れたのだった………
次回「乱入する刺客」