幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
アイル戦のタイミングで単騎2級クラスの魔物が突如現れた事に疑問を抱くハル達。そんな中、彼等の前に白宮春香を名乗る女性が現れる。しかし、彼女は既に死んでいるはずの人間であった………


第59話 伝説の魔法使いの予言

ハルは世間が大昔死んだと語っている魔法使いの出現に驚く様子を見せていたが、それから少しして春香はハル達の方へ近付き………

 

「魔物達は以前の頃から行動は活発となり始めている。その原因について考えた事は2人ともあるかしら?」

 

2人に対して魔物の行動が活発となっている理由を問いかけた。

 

「………そういえば考えた事はありませんでしたね」

 

ハルは首を傾げながら春香へ言葉を返す。それを聞いた春香は笑いを零すと………

 

「………この世界は近年、魔物溜まりと呼ばれる魔物達を生み出すエリアが増えてきているのが起因とされているわ」

 

魔物が増える原因についてハル達へ説明する。

 

「魔物溜まり………確か近年ウズクチョでもあの御方が対応している現象かしら………?」

 

それを聞いたメイルは心当たりがある様子を見せる。

 

「知ってるんですか?」

 

ハルはメイルに対して問いかける。

 

「ええ。ウズクチョの領土でも最近は増えてきているらしいわ。噂だと1級案件の魔物もいるらしくて………ずっとウズクチョの1級能力者ヒナノ=シロミヤ様が対処しているの………」

 

メイルはハルに対して魔物溜まりはウズクチョでも起きている事象である事を語る。そしてその事態にウズクチョの1級能力者の1人が対処に当たっている事も………

 

「………ヒナノ=シロミヤ様………シロミヤ?」

 

ハルは対処に当たっている人物、ヒナノの姓がシロミヤである事。そして目の前にいる人物の名、白宮春香の姓を思い出していた。

 

「………フフッ」

 

春香はフッと笑いを零した。

 

「気付いた………? そうよ、ヒナノ様と春香様は遠い親戚。血は繋がっていないけど………今のシロミヤ家は春香様の姓、白宮を貰う事で始まった一族なの」

 

直後にメイルが春香とヒナノの繋がりについて語った。

 

「………まさに始祖の魔法使いですね」

 

ハルはそれを聞き、春香という人物が如何に大きな存在の人物である事を理解する。春香は少ししてまた小さく笑いを零すと共に、近くの窓へ乗り出すと………

 

「………今後貴方達は大きな激闘に巻き込まれて行く事になる。私はいつでも見てるから………何かあったら頼ってね………Uさんが気にかけている子供達………」

 

そう言って窓の方から身体を出して落ちていった。

 

「あっ!?」

 

ハル達は慌てて窓の方へ駆け出すが、その時には既に春香の姿は無くなっていた。

 

「………あの人はいったいなんだったんだ?」

 

ハルは首を傾げながら白宮春香について考えさせられていた。それから少ししてハル達のいる客室の扉からノックが聞こえ、直後に扉が開いた。

 

「戻ったわ、ハルくん、メイルちゃ………」

 

そこには金髪の長い髪の女性、スプリングが立っていたが………

 

「っ!? ………スプリングさんでしたか………すみません」

 

ハル達はスプリングと春香の顔や髪の長さが完全に似ている事から一瞬身構えてしまった。

 

「………??」

 

スプリングはハル達の様子にただ首を傾げていた。少ししてハルとメイルも顔を合わせて笑う事で誤魔化したが………

 

「(………まさかな)」

 

ハルの中では1つ、確かな疑念が生まれていたのだった………

 

 

 

死んだはずの魔法使い、春香の言葉で魔物溜まりの存在と魔物の行動が活発となっている理由を知るハル達。そして白宮春香は何故このタイミングでハル達の前へ現れたのか? ………そしてハルの抱いた違和感とは………?

To Be Continued………




次回予告
ハルはスプリングに対し、白宮春香が現れた事を明かすが、それは有り得ないと断言する様子を見せた。同時にハルは、スプリングと春香の間で抱いている疑念を明かすのだった………
次回「白髪の魔法使いと金髪の魔法使い」
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