ハルはメイルに仕える事となり、彼女の仕事を手伝う事となる。だがあまりにも仕事の覚えが速すぎる為に、1ヶ月後はメイルの仕事の半分を請け負う程にまでなってしまうのだった………
そんな中、ハルとメイルの2人は外へ出ていた。
「光栄です、1級魔法使いのメイルさんと模擬戦闘をさせて頂けるなんて」
ハル自身は前向きな様子でメイルとの対決に喜ぶ様子を見せる。一方でメイルもハルの実力は気になっていたのか、杖を手にハルの前へ立っていた。
「私もハルの実力は気になるしね」
メイルはそう言って、落ち着いた様子を見せる。だが内心自身の危機を救ってくれたハルの実力はメイルからしても未知数であり、大きく注目していた。
「(前のハルの戦いを見て、最低でも2級クラスの実力があるのは明らかだったけど………)」
メイルはハルの実力を高く評価しており最低でも2級クラスはあると見積もっていた。そしてメイルが杖をハルへ向けると………
「じゃあ、行くわよ………! 大魔法{ブレイズ}!」
巨大な炎を放つ。ハルは腰に携えた剣を抜刀すると、刀身に炎の魔力を纏わせメイルの炎を分断して見せた。
「やるわね………けれどこれならどうかしら………! {ライトニング}!!」
メイルもこれはある程度読んでいたのか、雷の魔法を放つ。だがハル自身は剣に纏わせる魔力を雷のものへ変化させると、鋭い斬撃でメイルの魔法を破ってみせた。
「なっ!? (ほぼ不意討ちの魔法を咄嗟に切り替えた………!?)」
メイルはハルが見せた反射神経の高さに大きく驚いていた。ハル本人は冷静な様子で身構えていたが、剣に宿る魔力は少しして消失した。
「(魔力が消えた………)」
メイルは困惑しつつも、次の攻撃を身構える。
「{エンチャントフィジカルアビリティ}!」
そしてこの隙が生まれたタイミングにてハルは身体強化魔法を発動。素早い動きでハルはメイルの懐へ潜り込む。
「なんの………!」
しかし、メイルはハルの右腕を掴むと、彼を背負い投げで地面に叩き付けようとする。
「はあっ!」
しかし、ハルは左足でメイルの身体へ蹴りを入れる。これによりメイルの手はハルの右腕を離れ、地面へ落下を続けるハルは左手で地面に触れ、そこから姿勢を立て直す。
「(ぐっ………! なんて戦い方………! 空中で蹴りを入れてそのまま姿勢を立て直すなんてなんて器用な………!!)」
メイルはハルの器用さに驚かされていた。一方でハル自身は冷静に剣を構えると………
「メイルさんにはお見せしましょう。俺の戦術の真髄を………!」
そう言って、身体から燃え上がる魔力のエネルギーと共に、やや殺気立った視線を向けるのだった………
ハルvsメイルの模擬戦闘において、ハルは1級魔法使いのメイル相手に健闘する様子を見せる。果たして、ハルがこれから見せる戦術の真髄とは如何なるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ハルは自身の魔力を解放する形で圧倒的な強さを見せる。メイルはハルの強さを前に押されてしまい、ハルに1級相当の強さがある事を悟るのだった………
次回「1級相当の強さ」