現在、魔物溜まりが増えている現状が、魔物の出現頻度が増えた理由である事を語る春香。そして春香はハル達に対して意味深な事を呟き姿を眩ませたのであった………
スプリングが戻ってきてから少し経ち、ハルとメイルの2人はスプリングに対して、先程の白宮春香の話を共有する。
「白宮春香………まさか。彼女の魔力は普通の魔法使いと比較しても比にならないレベル………無限の魔力とも言うべき膨大な魔力を持っているという話だし、私がこの部屋に戻る1分前くらいまではいたんでしょう? それなら私が魔力の反応を見逃す訳はないし………」
だがスプリングはこの話を信じられないばかりか、有り得ないとバッサリ言い放った。
「………スプリングさんは魔物溜まりが魔物の大量発生源だとする話についてはどう思いますか?」
ハルはスプリングに対し、魔物溜まりの話を問いかける。
「確証があるかは検証が必要かもしれないけど………一理あるとは思うわね。最近、魔物溜まりが増えてきているのは間違い無いし………」
スプリングは魔物溜まりに関する話については確証を得ていないとしつつも一理あるとして頷く様子を見せた。
「(スプリングさんが反応を見失う訳がない………その話は多分偽りが無い………等級が高い魔法使い程探知には敏感だとメイルさんも言ってはいたが………あの時目の前にいたのは間違いなく………これまで見てきた中でも1番強い魔法使いだった………スプリングさんが反応を見落とした可能性も考えたいが………あのUさんが一目置いている人が反応を見落とすような真似をするか………?)」
ハルはスプリングに疑念を抱いていた。彼女が1級魔法使いでかつ、白宮春香という伝説の魔法使いの反応を彼女クラスの人間なら見落とす訳が無い………ハルはそう読んでいたからこそスプリングへ疑念を抱いていた。
「………スプリングさん、今から少し冗談みたいなお話をしてもよろしいでしょうか?」
ハルは少しして、スプリングに対して質問をしたい意思を示す。
「何かまた疑問があるの?」
スプリングは首を傾げながらハルに疑問があると察知する。
「………スプリングさんとあの白宮春香という御方………まさかスプリングさんと同一人物じゃないですよね? ………容姿もどこか似ていると言いますか………」
ハルはスプリングに対し、春香と同一の人間では無いかと真っ向から問いかけた。
「ハル………!?」
この質問には隣で聞いていたメイルも驚きを隠せなかった。スプリングもハルがこのような質問をしてきた事には驚いていたが………
「私が白宮春香な訳無いでしょう? 確かに顔は似ているかもしれないけれど………髪の色についてはあの人は白髪で、私は金髪………それにこの髪は着色した訳でもない地毛だし………ハルくんの気の所為よ」
スプリングは髪の色が違う上に、自分が春香であるなら自分の髪の毛の地が金である事はおかしいと指摘する。
「………そうですよね、すみません、変な事を聞いてしまって」
ハルはスプリングの話を聞いて引き下がる様子を見せた。だがハルの中でスプリングから直接話を聞いてもなお、その気持ちは納得できるものでは無かったのだった………
スプリングとの直接対話で春香の存在や話が真実か分からなくなるハル達。果たして、本当にスプリングの言う通り春香がハル達の前に現れたのは気の所為と言えるものなのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
スプリングは出張として再び外に出ていたが、その中でUと対面する事となった。しかし、彼女はその事自体が目的であるかの様子を見せながら、Uと対話するのだった………
次回「スプリング=セントの秘密」