スプリング=セントの正体は白宮春香であり、彼女はUの依頼で魔物溜まりの制圧を行う事となった。彼女はたった一撃の中で洞窟ごと崩壊させる圧倒的な威力を見せたのだった………
春香が洞窟を崩壊させる程の魔法を見せてから2日程経った日。ハルとメイルはスプリングの仕事の手伝いという名目で洞窟の調査に来ていた。
「ううっ………何この魔力反応………!?」
洞窟に到着してすぐ、メイルは膨大な魔力反応を拾ったのか、頭を抑えながら地面に膝を着いた。
「メイルさん! 大丈夫ですか………?」
ハルはメイルに対して心配する様子を見せるが、直後に自身も膨大な魔力反応を拾い、思わず足を止めてしまった。
「(とてつもない魔力反応だ………これまで一度も感じた事がない………1級クラスすら真っ青なレベルの残穢がどうしてこんな所で………!?)」
ハルは魔力反応の強さに思わずそう考える様子を見せた。一方でスプリングは冷静な様子と共に周囲を見回していたが、その中で彼女は近くの岩の不自然な欠け方や、地面にクレーターが出来ている事を目にし………
「………不自然な凹凸や岩の欠け方………恐らくここを破壊する程の魔力が放出されたのね………」
ハル達に対して、周囲の惨状を予想する言葉をかけた。実際それをやったのはスプリングこと、春香なのだが彼女はそれを黙っていた。ハルはそんなスプリングの言葉を耳にし………
「………スプリングさん、1つお伺いしたいのですが………ここ一帯の魔力反応、俺の人生の中でここまでの威力を見せた人は見た事がありません………現代の魔法使いでそんな真似が出来る人は果たしているのでしょうか?」
スプリングに対し、現代の魔法使いでここまでの惨状を作り出せる魔法使い入るのか問いかけた。
「………いないと思うわ。回数をかけて破壊するとかなら分かるけど、この魔力反応は全て同一のタイミングによる魔力反応………現代でそんな真似が出来る魔法使いは私の知る限り1級でもいない………断言出来るわ」
スプリングはそんな魔法使いなどいない事を断言する。それを聞いたハルは………
「(スプリングさんすら知らない………本当か?)………スプリングさんでもこれは出来ませんか?」
スプリングに対して、一応現在の光景を再現出来るか問いかけてみた。
「………無理よ。私の魔力はあくまで1級の中では平凡。幾らマニュアル式でもここまでの真似は私には出来ないわ………」
スプリングは出来るはずの事を出来ないと返し嘘を口にする。それを聞いたハルは疑念こそ晴れなかったが………
「………そうですか」
これ以上彼女を問い詰める根拠も無いため、諦めるようにそう呟くのだった………
春香が起こした地形変動に残された魔力の残穢は恐ろしく、現代の魔法使いには再現が出来ないレベルのものであった。果たして、それを春香のものであるとハル達が知る時は来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
原因調査を行う中、再びハル達の前にセリィが現れる。ハルはセリィと対峙する事となるが、ハルは以前と異なり冷静な様子でセリィへ挑むのだった………
次回「複数能力少女再来」