春香が起こした地形変動の原因を調査するべくスプリングに連れられるハル達。ハルはここでもスプリングを怪しむものの、彼女だと断定出来る根拠までは持ちえないのだった………
ハルが考え込む様子を見せる中、メイルはハルへ近付くと………
「ねえハル………もしかしてスプリングさんの事、かなり疑ってるの………?」
思わずハルがスプリングを疑っている可能性を問いかけた。
「………疑っていると言うか………なんか腑に落ちないと言いますか………」
ハルも列記とした根拠は無いのだが、スプリングに対する疑念を晴らせなかった。そんな中、ハルは近くから見知った気配を察知し、腰の剣へ手を伸ばす。
「この気配………あの時の子か………!」
ハルが気配の方へ視線を向けると、そこには魔剣を持った青目の少女、セリィが立っていた。
「当たり。また会えたね、ハルくん」
セリィはハルとの再会を喜ぶようにそう呟いた。
「貴女………ここへ何をしに来たの………!?」
続いてメイルがセリィに対して目的を問いかける。セリィは魔剣の切っ先をハルへ向けると………
「主様の命令でこの地帯の調査………けれど偶然だね、また貴方と会えるとは思ってなかったよ」
どこか嬉しそうな様子でそう言い放ち、ハルとの対決を望む様子を見せた。それを見たハルは………
「それは俺もだ………でも、スプリングさんの調査を邪魔する気なら………俺は君をここで止めるだけだ」
スプリングの調査をセリィへ妨害させまいと戦闘姿勢を見せる。セリィはスプリングへ視線を向けるが、少ししてハルへ視線を戻すと………
「………大丈夫だよ、その人に手を出す気は無いから」
そう言って身体から青いエネルギーを放出し、目にも止まらぬ速さでハルへ接近し攻撃を仕掛ける。ハルは冷静にこれを止めると………
「メイルさん、スプリングさんの傍に避難しててください………! この子の狙いは変わらず俺が狙いらしいので………!!」
そう言って、メイルに対しスプリングの傍へ行くよう口にする。
「わ、分かったわ………!」
メイルはスプリングの傍へ走り出す。ハルは身体から雷の力を放出すると、彼の身体の近くで黒い鎧が生成され、そのまま装着。直後彼の足元の鎧が黄色へ変色し、ハルは高速移動でセリィを上回るスピードと共に、彼女の背後へ周り、鋭い蹴りを放った。
「ぐっ!? (相変わらずスピードは速いかな………けど私の力はそれだけじゃない………!)」
セリィは対抗するように身体から放出するエネルギーと目の色を緑へ変色。斧に変化した魔剣でハルに向けて反撃を試みるが、ハルは最低限の動作でこれをかわすと、左拳によるパンチをセリィに向けて放つ。
「ぐうっ!?」
セリィは咄嗟に左腕を伸ばしてパンチを受けるが、勢いを殺しきれずに近くの地面まで大きく吹き飛ばされた。
「(前より落ち着いて戦ってる………多分最初からスピードの手札があるから………かな………?)」
セリィは、ハルが以前よりも冷静に戦っている事を察知し、その原因を考える様子を見せたのだった………
ハルvsセリィの二度目の対決が開幕する中、ハルは以前よりも冷静に立ち回り、セリィを相手に善戦する。果たして、ハルは以前の雪辱を晴らす事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
先の戦術のみでは押される事を踏んだセリィは新たな手を解禁する。それは第3の能力と言うべきものであり、ハルの雷の力に似たような特性を見せたのだった………
次回「炎の杖能力」