セリィとの激闘は互いに第3の能力を解禁する形で激突する。互いに戦況が膠着する中、スプリングは魔剣に詳しい様子と共にその製作者がUである事を明かすのだった………
互いに戦況が膠着する中、2人は次の一手を模索していた。そしてハルとセリィの2人がどちらも高速移動による接近を選ぼうとしたその直後、2人の足元から大きな地震が発生する。
「っ!?」
2人はそれぞれ危険を察知しその場から距離を取った。すると地面からはハル達の何倍も大きな大型の魔物が出現。しかも全身には闇のエネルギーが纏われており、その勢いも圧倒的だった。
「あの魔物はいったい………!?」
メイルも1級になってから初めて見た強さの魔物なのか、動揺を隠せなかった。スプリングは冷静に魔物へ視線を向けると………
「あの魔物の体格とエネルギー量………恐らく1級案件………もしくはそれ以上の魔物ね………」
そう言って、今目の前に立つ魔物は1級案件の存在である事を口にする。
「1級案件………」
その言葉を聞いたハルも思う所があったのかそう呟いた。そして魔物はハル達に向けて巨大な拳を放つ。ハル達は咄嗟にこれをかわしたが、地面には大きな穴が開く程の威力を見せた。
「ぐっ………! 1級案件なら容赦無くこれが使えるわね………!」
メイルは相手が1級案件である事を知った上で、胸の前で両手を組み合わせ、詠唱を始める。
「極大魔法{アトミックヘルフィニッシュ}!!」
そしてメイルは自身の身体を起点に膨大な魔力を展開し炎の結界を展開し、魔物を巻き込む形で周囲は炎一帯の空間となった。そのままメイルは次の魔法の詠唱を始め………
「拡張魔法{マスターブレイズ}!!」
メイルは両手から極大の炎の渦を放出する。だが魔物の闇がこの炎を弾いてしまい、魔物は膨大な闇を放出する形で内側からメイルの結界を破壊してしまった。
「きゃあああっ!?」
メイルはこれにより大きく吹き飛ばされてしまった。
「メイルさん!!」
ハルは慌ててメイルの傍へ駆け寄る。その直後、セリィが自身の身体から放出するエネルギーと目の色を緑へ変色させると、斧となった魔剣による力任せな攻撃を放つ。だが魔物の闇が硬い装甲になってしまっているのか、全く効果が無かった。
「………効かない」
これにはセリィも思わずそう呟く程だった。少しして魔物が反撃のパンチを狙ってくるが、セリィは咄嗟にエネルギーと目の色を青に戻し、高速移動でかわした。そしてセリィはスプリングの傍まで駆け寄ると………
「………あの魔物、どう思う?」
そう言って、事に詳しそうなスプリングに対して目の前の魔物の事を問いかけ出した。
「………今のエネルギー量を見て察知したわ。あの魔物は遠い昔にUさんが封印していた闇の魔物………ドゥンケルハイト………!!」
そしてスプリングは目の前の魔物が古代の魔物である事を口にするのだった………
ハルvsスプリングの対決において突如乱入してきた闇の魔物ドゥンケルハイト。セリィのパワー能力やメイルの極大魔法すら通じない鉄壁さを誇る魔物相手に果たしてハル達はどう立ち向かうのか………?
To Be Continued………
次回予告
ドゥンケルハイトの硬さは異常で、ハルのパワーに身を任せた攻撃も勢いを受け流され全く届かなかった。だがセリィはこれを突破する切り札がある事を口にするのだった………
次回「第4の能力」