古代の魔物に対して有効打を与えられず苦戦を強いられる中、セリィは第4の能力を解禁する。これにより、これまで破れなかった闇のエネルギーを貫通しダメージを与えるのだった………
セリィの攻撃が突き刺さった事でダメージを与える事には成功したものの、魔物はすぐさま驚異的な再生力を見せ、身体を再生させた。
「………そう簡単には行かないよね」
セリィは古代の魔物がこの程度で倒せるとは思っていなかったのか大して動揺していなかった。そしてすぐさま鎌を振り回し魔物の闇を祓いながら肉体へ攻撃を叩き込んでいく。だが、魔物の再生能力は高く、セリィだけではトドメを刺すだけの攻撃が足りなかった。
「………奥様、歴史に詳しいのならこの魔物の弱点も知っている………よね………?」
そんな中、セリィはスプリングに向けて魔物の弱点について問いかける様子を見せた。
「………なんで奥様呼び?」
セリィがスプリングを奥様と呼んでいる事にメイルが驚く中、スプリングは魔物の顔を見やると………
「………弱点は頭よ。頭を破壊されれば身体の機能を保てなくなるからね………けれどドゥンケルハイトは再生力が高いわ………闇が無い状態で一撃で仕留める………今の私達ではこれしか勝つ方法は無いわ」
そう言って魔物の弱点を語る。それを聞いたセリィは………
「だったら………ハルくん、私が闇を退ける………貴方は顔面を一撃で破壊して」
そう言って、トドメ役をハルへ譲るように策を立てた。
「えっ………ちょっと!?」
これにはハルも驚いていたが、了承する間も無くセリィが怪物へ攻撃を仕掛け始めた。 それを見たハルはどうしたものかと言葉を失っていたが………
「(………やってみるしかないか。どうせこのままだと俺の雷の力は時間切れになる………一発で………仕留めるしかない)」
ハルは自身の雷の力の時間制限が迫っている事を肌で感じたのか、背中へ雷の力を流し込み、鎧の背面に黄色い翼を生成。ハルは空へと飛び上がる。それを目の当たりにしたセリィも魔物を足場代わりに大きく跳躍。そして魔物の顔前に立つと………
「{光臨の浄化}………!」
再び黄色のエネルギーを纏わせた鎌で頭の闇を祓った。直後に魔物は顔の傷から再生を始めようとしていたが、ハルは空中で魔物の真上へ立つと両手に雷のエネルギーを流しこもうとしていた。だが魔物は咄嗟に闇のエネルギーを応用したハルに向けて弾丸を放った。
「ぐうっ!? (これじゃあパンチに持っていけない………!!)」
これによりハルは姿勢を大きく崩した………が、少しして彼は今の姿勢からならキックくらいには持っていける事に気付いた。
「こうなったら一か八か………!!」
ハルは右足に雷の力を大きく流し込む。するとハルの右足の鎧が黄へ変色し、その直後魔物の顔面へ直撃する。
「グオオオオッ!?」
これにより、魔物の顔面を貫通する威力のキックを炸裂させ、魔物は頭が崩壊。これにより再生が出来なくなった魔物はそのまま倒れ、身体は闇となって消滅したのだった………
魔物の高い再生能力を前に後一手が足りなかったハル達だったが、ハルとセリィの連携でなんとか撃破に成功する。そして咄嗟に発現した新たな力。これは偶然にもハルにとって第4の力となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
なんとか魔物を撃破したハル達。セリィはハルの成長を認めると共に姿を消し、自体は収束したものの、その中でメイルもまたスプリングに対する疑念を抱き始めるのだった………
次回「疑念を残す結末」