魔物を撃破後、セリィはハルの更なる成長を認めてその場を去って行った。一方、メイルもスプリングに対して疑念を抱き始める様子を見せたのだった………
第69話 ウズクチョ陣営の政治争い
古代の魔物ドゥンケルハイトの出現から1週間経った頃。そんな事も知らずにウズクチョ内では政治争いが激化しており、メラズ公爵とヒャガ公爵はそれぞれ自分達の優位を確立しようと争いを続けていた。
「………そんな感じで、両陣営は相も変わらずって所かな」
そんな両陣営の話を、Uは呆れ混じりに目の前のソファーに腰掛けたフェイへと呟いた。
「そうですか………」
フェイも思う所があったのか、小さくそう呟いた。
「………ただ、気を付けろよフェイ。両陣営に共通している事が1つある」
その直後、Uはフェイに対して1つ警告をする様子を見せた。
「なんでしょう………?」
フェイは薄々予感しながらも首を傾げた。
「メラズは今の国王を、ヒャガはミアを使って主権を握ろうとしている。フェイ、君の存在については邪魔だと見られてしまっている。表向きは君の事を考えていても、裏ではどのような方法で排除する気か分からないからな」
Uはフェイの存在を両陣営が邪魔と認識している事を口にした。
「やはり………俺の事を邪魔だと考えているんですね………」
フェイは薄々察知していたのか、悲しそうな様子を見せた。
「………あまり肩入れはしたくないんだが、君が今後どうしたいかで僕も気にかけるようにはするつもりだ」
Uはフェイに対して彼を気にかける様子を見せる。
「ありがとうございます………しかし、俺は死ぬ気はありません」
フェイはUの言葉を受け取りつつも、死ぬ気は無い事を口にする。
「そうか………つまり何かやりたい事があるって事か」
それを聞いたUはフェイの中でやりたい事があると察知する様子を見せた。
「………U様、ここだけの話にしてください………俺は、叶うのであればもう一度彼に………ハルに会いたいです」
それを聞いたフェイは彼だけに自分の願いを打ち明ける様子を見せた。それを聞いたUは………
「ハルくんか………そうだな、彼の事が気がかりなら今度レボナガシでスプリングと月一での個人対面がある。その時にハルくんと会う時間を作れないか提案してみよう」
そう言って、フェイの願いを叶えようと考える様子を見せた。
「U様………ありがとうございます………!!」
フェイはUの提案を聞き嬉しそうな様子を見せる。それを見たUは嬉しそうな様子を見せるのだった………
ウズクチョの政治が激化する中、フェイは他の陣営から邪魔者扱いされている現状を知る事となる。そんな中でハルと再び対面したい意思を見せるフェイ。そしてその想いが、少し先の未来で大きな激闘を起こしてしまう事を、この時の誰もが知る由も無かったのだった………
To Be Continued………
次回予告
数日後、フェイはUに同行する形でレボナガシへ向かう事となった。だがその道中、フェイは彼を排除したいウズクチョ勢力の魔の手が襲いかかる事となるのだった………
次回「ウズクチョ陣営の魔の手」