幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ウズクチョ内での政治争いが激化する中、Uは両陣営が邪魔者扱いしているフェイ本人へ警告を行う。そんな中、フェイはハルともう一度会いたい意思をUへ明かすのだった………


第70話 ウズクチョ陣営の魔の手

フェイとUの対話から数日。フェイはUに連れられる形でウズクチョからレボナガシへ向かっており、フェイはハルと久方ぶりに会える事に胸を踊らせていた。

 

「(………とても嬉しそうだな、フェイ)」

 

そんな彼の様子は、Uの視点から見ても分かる程にとても嬉しいものであった。Uが思わずフッと笑いを零す中………

 

「まあそんな事より………さっきから僕達をチラチラと見ているのはどこの誰かね」

 

同時にUは何か気配を感じていた。Uがそれを察知する様子を見せる中、周囲の木々から数人の影が見え、全員がフェイに向けて飛び出してきた。

 

「っ………! (暗殺者か!?)」

 

フェイはその様子を見て周囲に暗殺者達が潜伏していた事実に驚いていた。だがUはその様子を目の当たりにしたその直後、周囲から飛び出してきた暗殺者達を目にも止まらぬ速さで纏めて瞬殺して見せた。

 

「ぐああああ!?」

 

暗殺者達の視点ではいつの間にか地に伏せていたと言わざるを得ないスピードであり、フェイも何が起きたのか理解出来ない様子だった。Uは近くに倒れていた暗殺者の服の襟元を掴むと………

 

「どこの誰が雇い主だ?」

 

そう言って、フェイを狙って来た彼等の雇い主を問いかけた。

 

「し………死んでも答えるものか………!!」

 

暗殺者達は死んでも答えないと威勢を張る様子を見せたが………

 

「じゃあ死ね」

 

Uはそう言うと共にその暗殺者を近くの木へぶん投げる。この暗殺者は木を3本程貫通した挙句、その後の木に倒れた直後、倒木してきた木へ身体の一部を潰されてしまった。

 

「ひえっ………!?」

 

この光景には近くにいた他の暗殺者達も動揺しており………

 

「さて、お前等はここで白状するか? それとも死にたいか?」

 

Uは他の暗殺者達へ脅しをかける様子を見せた。暗殺者達は慌ててその場から逃げ出そうとするが………

 

「………はあっ」

 

Uは溜息を漏らした瞬間、右手から数発の光弾を放ち、残っていた暗殺者達の心臓を貫いて絶命させた。

 

「面倒な事になったよ本当に」

 

Uは呆れた様子で近くに転がる死体の山を目の当たりにする。

 

「あの………U様………」

 

そして近くで様子を見ていたフェイは動揺のあまり声が出なかったが………

 

「いいよ………どうせ両陣営のせいだろうとしらばっくれるんだ。それに自分達の魔の手だとバレると面倒なのはあっちだ………放っておくよ」

 

Uはそう言って、この現状について考えても無駄と割り切る様子を見せたのだった………

 

 

 

ハルとの再会を心待ちにするフェイを狙う暗殺者達はUによって撃退されたものの、この事態はUに大きな呆れを与えた。果たして、この暗殺者達はメラズ公爵派とヒャガ公爵派、いったいどちらの魔の手であろうか………?

To Be Continued………




次回予告
なんとかレボナガシへ到着したフェイとU。Uが先にスプリングと対話をする事となった後、スプリングはフェイに対してハルと会わせる約束をする事を了承するのだった………
次回「再会の約束」
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