フェイがハルにわざわざ会いたいという話についてハルは驚く様子を見せていた。だがフェイがかつてハルの理解者であった事からフェイに対する悪感情は無く、メイルの同席を条件にこれを了承するのであった………
ハルが了承して20分程経った頃、スプリングはハル達のいる部屋の扉をノックし………
「連れてきたわよ」
そう言うと共に、スプリングが開けた扉の外からフェイが姿を見せた。
「フェイ様………」
ハルとメイルは本当にフェイが訪れていた事に驚いていた。
「じゃあ、私はUさんとお話しているから、ハルくん達もお話を楽しんできてね」
スプリングはそう言うと共に部屋の扉を閉めてしまった。スプリングが部屋を出てからしばらく、ハルはどう話を切り出せばいいか分からない様子を見せていた。だがフェイは逆にハルと再度顔を合わせた事で涙を零すと、ハルの元へ駆け出し………
「ハルっ! 会いたかった!!」
そう言うと共にハルへ抱き着き、彼をそのまま押し倒してしまった。
「うわっ!? ふぇ、フェイ様………!?」
ハルはフェイの様子に困惑していたが………
「今も生きてて良かった!! 俺………ずっと君の事を忘れられなくて………!!」
フェイはハルが生きていた事を喜んでいた。それを聞いたハルは少し考える様子を見せると………
「………俺もフェイ様ともう1度お会い出来て嬉しいです」
そう言って、フェイとの再会を素直に喜ぶのだった………
その後、ハル達は一旦落ち着いた後に改めて対話をする事となった。
「………レボナガシの生活はどうなんだい、ハル?」
フェイはハルに対してレボナガシでの生活を問いかける。
「政治に振り回されないのは気が楽だと思ってます」
ハルは皮肉を言うようにそう呟いた。
「そうだよな………違いない」
フェイも少し考えると共に笑って自嘲していた。2人が以前のように楽しく会話する中、フェイはメイルの方へ視線を向け………
「メイルも無事で良かったよ。レボナガシで預かるなんて言われたから何事かと思っていたけど………元気そうなら何よりだ」
彼女を気遣うように優しく声をかけた。
「私は別に………ただ、両親の事は気がかりで………」
メイルはそう言うと共に、少し俯いた様子で呟いた。
「………その、1つ言い辛いんだが………実はメイルのご両親が失踪………というより誘拐されたらしいんだ………」
それに対してフェイはメイルの両親が誘拐された事実をメイルへ明かす。それを聞いたメイルは………
「やはり………そうですよね」
フェイの言葉から以前のセリィの言葉が確信へと変わり、彼女が大事に守っていた2つの球体を取り出した。
「それは………!?」
それを見たフェイは驚きを隠せなかった。
「メイルさん………!?」
そしてハルもフェイへ真実を語った事に驚いていたが………
「いいの。私から話すわ………」
メイルは覚悟を決めて両親がウズクチョから誘拐された事への真実を語り始めるのだった………
フェイトの再会直後はハルもどう話していいか分からない様子を見せていたが、フェイは以前と変わらず接する事が出来た。そして、メイルもまたフェイの情報を耳にし、彼へ真実を説明するのだった………
To Be Continued………
次回予告
メイルはフェイに対して真実を全て語ると共に、セリィの存在の事も共有する。フェイは情報を共有してくれた事に驚いていたが、彼女はフェイなら信用が出来ると信じる様子を見せたのだった………
次回「信じられる相手」