フェイの元へ駆けつけたUを待っていたのは、フェイを殺そうと襲いかかってきた集団の姿だった。Uはハルへ剣を託す役割をフェイへ託し、彼をレボナガシまで吹き飛ばしてみせるのだった………
Uの力でフェイはただひたすらに吹き飛ばされ続けていた。
「うわあああああ!?」
吹き飛ばされ続けたフェイは本来なら日を跨いでかかる距離を僅か1分で移動する事となり、暫くして彼の身体は落下を始める。地面へと叩きつけられそうになる中、彼を吹き飛ばしていた光の力は彼の身体を包み込み、その状態となった直後、彼はレボナガシ城内の城の中へと落下。この際に彼を包んでいた光がクッション代わりとなって消滅する。だが流石に勢いまでは完全に殺しきれず、彼の身体は地面へと転がった。
「うああっ!?」
フェイは地面に身体を叩き付けられつつもなんとか受身を取ったが城の壁へと激突した。
「痛ってえ………!」
フェイは吹き飛ばされた先で壁にぶつかった痛みに苦しんでいた。そして、その中にいた兵士達も突如降ってきたフェイに困惑を隠しきれず、その中の1人は慌てて城の中へと向かったが、フェイはしばらく痛みに苦しんで立ち上がれずにいた。それからしばらくして兵士に呼び出されたスプリングが駆け付け………
「………フェイ様が吹き飛ばされてきたとは………兵士達の知らせが少し疑い深いものでしたけど………これは間違いないですね」
そう言うと共に彼の傍に駆け寄った。
「………フェイ様、もしかしなくてもUさんの力で吹き飛ばされました?」
そしてその直後、フェイがUの力で吹き飛ばされた事を指摘する。
「よ、よく分かりましたね………」
フェイは痛みに苦しみながらも彼がUの力で吹き飛ばされた事を見抜いたスプリングに驚いていた。
「Uさんの力は魔法じゃないから魔力に対する防御結界には引っかかりませんからね。それにUさんの力の気配は探知こそ出来ませんが独特です。長い付き合いの私ならすぐに分かります」
スプリングはにこやかな笑顔を見せながらそう言うと、見抜いた理由を口にする。それを聞いてフェイが呆気に取られる中、彼女の背後から慌ててハルとメイルが姿を見せた。
「フェ………フェイ様………!?」
ハル達はフェイが吹き飛ばされてきた事に困惑していた。だがフェイはハルの顔を見ると安堵する様子を見せ………
「………よっ、久しぶり………でも無いよね………」
冗談めいた様子でそう呟く。そしてフェイが吹き飛ばされできたという状況にハルは困惑しつつも………
「な、何があったんですか………!?」
そう言って、彼に何があったのかを問いかけ始めるのだった………
Uの力で吹き飛ばされたフェイは、彼の言葉通りレボナガシまで吹き飛ばされる形で再度訪れる事となった。その思わぬ再会は、ハルに困惑を与えつつも異常事態を知らせるきっかけとなったのであった………
To Be Continued………
次回予告
フェイはウズクチョ内での事を話し、Uの言いつけを信じるようにハルへ剣を渡した。だがその中、レボナガシの方ではまたしても1級クラスの魔物が出現するのだった………
次回「再びの危機」