ハルvsメイルの対決は、ハルがメイルの動きに読み勝つ結果となった。そしてこの戦いはハルが1級魔法使いとしての強さを持つとメイルに確信させるものとなったのであった………
ある日、ハルはメイルの仕事へ同行する形でウズクチョの城の中を訪れていた。
「すまないわねハル。今日はお仕事でお会いしないといけない御方がいるの」
メイルは仕事としてウズクチョの城を訪れた事を語る。
「いえ………メイルさんの傍で働くようになってからこのような事は珍しくないと覚悟はできてるつもりです」
ハルはそう言うと共に、特段気にはしていない様子を見せた。
「それならいいんだけど………」
メイルは大人びた反応を見せるハルの様子を心配して見ていた。そして少ししてとある部屋の前へと到着し、メイルは部屋の扉をノックする。
「失礼します」
メイルは扉を開ける。そこにはハルより少し歳が上の青年がソファーに腰掛けており………
「………やあ、メイル。呼び出して悪かったね」
その人物はメイルに対して呼び出した事を詫びる様子を見せる。
「いえ、私などでよろしければどのようなお話もお伺い致します、フェイ殿下」
メイルは目の前にいる男性、フェイの話ならなんでも聞く事を口にした。
「やめてくれよメイル。今日は1級能力者として君を呼んだんだ」
だがフェイは恭しい挨拶をするメイルに対し、苦笑するようにそう呟いた。
「そういう訳には………」
メイルは遠慮するようにそう呟く。フェイはどうしたものかと頭を搔く様子を見せていたが、少ししてメイルの傍にハルがいるのを目にし………
「………ところでそこの子は何者なんだい?」
フェイは冷静にハルの事を問いかけた。
「ああ………この子はハルと申します。以前助けてもらった恩がありまして………今は傍で働いてもらってます」
メイルはハルの事をフェイへ紹介する。それを聞いたフェイは………
「ハル………か。メイルが助けられるなんて結構凄い子なんだね」
フェイはメイルの話を聞き。ハルへ興味を持つようにそう呟く。そして、フェイはハルへ視線を向けると………
「………なら自己紹介をさせてもらおうかな。俺はフェイ。フェイ=ウズクチョ。この国の第一王子にして………1級能力者だ」
そう言って、ハルに対する自己紹介を始めた。
「(1級………メイルさんと同じウズクチョの実力者………4人いる1級の称号を与えられた1人………まさか王族でいらっしゃったとは………)」
そしてハルは2人目の1級を目の前に内心驚く様子を見せるのだった………
メイルの仕事の付き添いで第一王子兼1級能力者のフェイ=ウズクチョと謁見するハル。そして、この出会いもまたハルの人生に大きな影響を与えるものとなる事を、この時のハルはまだ知らなかった………
To Be Continued………
次回予告
フェイはハルへ興味を持ち、彼と対話を求める様子を見せる。発言を許されたハルは、フェイと会話をする機会を得るのであった………
次回「第一王子との対話」