フェイはUの力でレボナガシへと吹き飛ばされ、思わぬ形でハル達と再会する事となった。突然のフェイの来訪を見たハルは、彼に異常事態が起きた事を察するのであった………
それから少し経ち、ハル達はフェイと共に城内の一室へ移動。そこでフェイの事情を聞く事となった。
「………という事で。突然俺を襲撃してきた連中が現れ、U様は俺をハル達の元へ飛ばすとか仰って………俺にこの剣を託されました」
フェイはそう言うと共に、自分がウズクチョで目の当たりにした事態と、ここへ吹き飛ばされるまでの成り行きを説明した。
「そんな事が………」
ハルは小さく驚いていた。メイルも驚いていた事には違い無いが、過去にヒャガ公爵に自身の家族を人質に取られた経験が、ウズクチョ内でそんな事が起きてもおかしくないとどこか納得させられる様子を見せた。
「………ハル、U様は君にこれを託すおつもりだったとお話していた。受け取ってくれ」
フェイはそう言うと、ハルに対して例の剣を手渡した。ハルはこの剣を手にする際に困惑を隠しきれない様子を見せていたが、剣の柄を手にした際にどこか吸い付くように違和感を感じなかった。しかし、剣自体は鞘からは抜けず、まるでロックがかかっているかのようだった。
「………あの、この剣鞘から抜けませんが………?」
ハルは困惑しながらも思わず問いかけた。
「それは俺も思ったよ。なんか抜刀出来ないんだよね………まあでもU様が君にこの剣を託した事には必ず意味があるはずさ」
フェイも同じ感想を感じてはいたが、U直々に託された事である為、何かしらの意図があると踏んでいた。ハルはUの意図が読めず困惑していたが、その直後、外から地響きとその音が聞こえた。
「っ!? なんだ!?」
突然の事態に近くのバルコニーへと駆け付けるハル達。するとそこには膨大な闇を纏う大型の魔物が立っていた。
「あの魔物………あの時とは別個体の………!?」
メイルは目の前へ現れた魔物に驚く様子を見せた。
「知っているのかい………!?」
フェイは魔物の事情を知っているハル達へその内容を問いかける。
「スプリングさん曰く、1級相当の魔物………以前にあの時の女の子………セリィちゃんがいたからなんとか勝てた相手です」
ハルはそう言うと共に魔物の特徴を説明する。
「1級相当の魔物だって………!?」
それを聞いたフェイも1級相当の魔物を見るのは初めてなのか大きく動揺していた。だがハルは身体に雷の力を走らせ、そのまま黒い鎧が装着。直後に彼の足元の鎧が黄色へ変色し………
「それでも倒すしかありません」
魔物を倒す覚悟を決めるのだった………
フェイの事情を聞く中で再び以前セリィと協力して撃退した魔物が出現する。果たして、セリィがいない中でハル達は魔物を撃破する事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
セリィがいない事で魔物の防御の牙城を崩せないばかりか戦闘中に武器が壊れてしまい苦戦を強いられるハル。だが危機的状況でも打開しようとするハルの固い意思は、Uから託された剣に影響を与えるのだった………
次回「意思に応える魔剣」