フェイが吹き飛ばされた成行きを聞いたハル達。ハルにUが託そうとしていた剣が渡ったのも束の間、ハル達の前へ1級クラスの魔物がまたしても現れたのだった………
ハルはバルコニーから飛び降りると素早い動きで接近し剣を振るう。しかし、魔物の身体は硬く、攻撃は全く通じていなかった。
「ぐっ!? (やはり硬いな………)」
ハルは相変わらずの硬さに驚かされていた。魔物が右拳による反撃を狙う中でハルは手に持った剣で攻撃を防ごうとするが、魔物の拳によって剣が力づくで破壊されてしまった。
「うあっ!?」
ハルは姿勢を崩されてしまったが、咄嗟に距離を取ってかわす事に成功した。
「む、無茶だ………! 武器を折っちまう相手なんてどう立ち向かえば………!!」
これにはフェイもハルが勝てるビジョンを見い出せずにいた。だがフェイは逃げず接近。右拳によるパンチを放ち直撃させる直前、両足の雷の力を両拳へと流し込み、両拳の篭手が黄色くなる中、拳が肥大化した。
「{ライジングスマッシャー}!!」
ハルは必殺のパンチを放つものの、魔物の身体から膨大な闇を放出しこれを防いでしまった。
「(やっぱりこれも通用しないか………やはり闇を祓わないと勝てないか………)」
ハルは分析と共に再び足元へ雷の力を流すと両足が黄色へ変色すると共に、一旦距離を取った。
「ハル! このままじゃ君がやられてしまう! 逃げろ!!」
有効打を与えられない光景を目の当たりにしたフェイは、ハルに逃げるよう促す。だがハルは逃げる気など無く………
「フェイ様、申し訳ありませんが俺は逃げる気などありません。どんなに強い敵であろうと俺の大事な人の平穏を脅かす存在なら………許しはしない!!」
メイル達を守ろうとする強い覚悟で戦闘を続けていた。そんな中、魔物はハルに対して右拳を伸ばす………だがその直後、ハルが所持していた例の剣が光を放つ。この光を前に魔物は大きく吹き飛ばされた。
「ウオオオオッ!?」
吹き飛ばされた魔物は姿勢を崩す。ハルもこの事態には何が起きているのか理解出来ずにいたが、その直後剣の柄へ手を伸ばし、これを軽く鞘とは逆方向に軽く引く。
「(剣が軽い………鞘から抜ける………!)」
ハルは抜刀が可能になった事を察知し、鞘から剣を引き抜き始める。魔物は姿勢を立て直すと、ハルに向けて再び拳を伸ばすが、その直後、ハルは剣を完全に抜刀。光を纏わせた斬撃を魔物の身体へと叩き込んだ。
「グオオオオッ!?」
このハルの剣による斬撃は魔物の伸ばしてきた右拳を簡単に切断してみせ、魔物に大きな悲鳴を上げさせたのだった………
魔物の強さに押されるハルとそれに慌てる面々。しかし、ハルの固い意思に彼の手にした剣は応える形で鞘から開放されたのだった………
To Be Continued………
次回予告
剣を手にしたハルは、魔物の闇を祓いながらダメージを与えていく。攻撃を続けていく中でハルは、渡された剣の圧倒的な強さに驚かされる様子を見せたのだった………
次回「最強の剣の力」