ハルが使っていたのが魔剣である事を指摘する中で、Uの思惑に頭を悩ませるハル達。しかし、それはおいおい探す事と決め、フェイはハル達と行動を共にする決意を固める。同時にフェイとの関係もフランクなものとなり、ハル達は一致団結して絆を強めるのであった………
その後、ハル達は引き続き互いの近況を共有していた。特にフェイ側はウズクチョで経験した事態がハル達を大きく驚かせていた。
「ウズクチョでそんな事が………」
フェイの身に起こった事については、ウズクチョ内部の中でも大きな混乱が起きている事を、ハルは無意識の中で察知していた。だがそんな中、地面は大きく揺れ、突如として地震が発生する。
「っ!? 地震!? また魔物か………!?」
ハル達はこの状況を前に再び構えるが、引き続きハル達の前で腰掛け、話を聞いていたスプリングだけは冷静であり………
「………時が来たのね」
まるでこの時が来る事を知っていたかの様子でそう呟いた。ハル達がスプリングの言葉に首を傾げる中、近くの窓から複数の光の柱が現れるのを目にした。
「光の柱………!? でもあの気配は光弾魔法じゃない………!!」
ハル達は光の柱の魔力反応を察知するが、その規模は従来の光弾魔法とは全く異なるものであった。
「………いったいこの世界には何が起きているんだ………まるで脈略も無い中で新たな事象ばかりが起こり続けてる………」
ハルはここしばらく起きている事象に理解が追い付かず、困惑を強めるばかりであった………
そして、ウズクチョの城で侵入者の集団を息一つ上げずに全滅させていたUは、近くの窓から光の柱が複数上がっているのを目にした。
「アイツの言う通りの展開になってきたな………この光の柱を辿って勇者が現れ………波乱が起きる………この世界の運命はどこへ転がる事やら………だな」
Uはそう言うと共に、これから先の運命について目を向けていた。
「それはそれとして………また馬鹿な真似をしてくれたものだな………エオル」
Uはそう言うと共に、暴行を受けた後のヒャガ公爵を見下ろしていた。
「………例の集団に秘密路を教えたな。僕はこの話を王族、ファイン、そしてアンタにしか話してはいないからな」
Uはそう言うと共に、冷たくそう吐き捨てた。
「なら………メラズが起こした可能性も………あるはずでは………」
ヒャガ公爵はそれに対して異を唱えるが………
「ファインなら懐刀のアイルを使うさ。アンタみたいに他勢力を使う真似はしない」
Uはメラズ公爵ではやらない方法であった事を口にし、呆れるように見下ろすと………
「いいな、エオル。次はない」
そう言って、ヒャガ公爵へ次はない事を突き付けたのだった………
ハル達がUの思惑を読めない中で起きた光の柱の現象。そしてこの現象を機に、ハル達の戦いは次の舞台へと動き始めるのであった………
To Be Continued………
次回予告
レボナガシの兵士とスプリングが光の柱の調査へ向かった中、ハル達は直近の目紛しい状況に疑問を感じていた。そしてスプリング達が調査から戻ってきた時、ハル達は光の柱付近で起きていた事態を知る事となるのだった………
次回「光の柱の異変」