ハルを傷付けた事に対して罪悪感を感じた少女こと福野瑠美。だがこれをきっかけにハルは瑠美と和解し、対話をする事が実現したのであった………
ハルと瑠美の対話が形となり、漸く話し合いが出来るようになった中、ハルはある事を思い出した………
「そういえば………ルミちゃんから莫大の魔力を感じたと先程スプリングさんがお話していましたね………あれはどういう事なんでしょう………?」
それは光の柱近くにいた瑠美から莫大な魔力をスプリングが感じ取った件だった。
「そうね………多分これはハルくんやメイルちゃんの2人が魔力探知をしてみれば嫌でも分かると思うわ」
スプリングは2人に対して魔力探知をするよう促す。それを受けた2人は瑠美に対して魔力探知を行う。するとスプリングの言う通り、瑠美から莫大な魔力を感じ取る事ができ、同時に視認が出来る程の魔力が彼女から立ち込めてきた。
「………凄い魔力。でもどうしてこんなに………?」
メイルは瑠美の魔力がとてつもなく多い事に驚きを隠せなかった。
「………詳しい原理は私にも分からない。けれど彼女の身体から莫大な魔力を拾えるのは紛れもない事実だからね。何者かによって外付けされたものなのか、果たして生来の才能か………」
スプリングは原理こそ理解出来ないが、それでも瑠美に魔力が宿っているのは間違いない事実であるとし………
「………これについては私の方でも調べてみるけど………折角仲良くなったんだし、ハルくん達に1件お願いをしようかしらね」
スプリングはハル達に対して1件の依頼を提案しようとしていた。
「依頼とは………?」
ハルは依頼について首を傾げながら問いかける。
「瑠美ちゃんの魔力について自分でコントロール出来るように一緒に訓練してあげて欲しいの。魔力量の部分は才能があれば子供でも多く持っている事はあるけれど、実際に使うには訓練が必要なのは変わらないからね。だから魔力操作に慣れてるハルくんとメイルちゃんがいれば瑠美ちゃんも魔法を操ったり莫大な魔力に振り回される事も無いと思うから」
スプリングはハル達に対して、瑠美に魔力操作を出来るようにする為の訓練を依頼する。
「成程………分かりました」
ハル達はこれに快く承諾する。だが魔法が使えないフェイにとってこの話題には首を傾げる事しか出来ず………
「あの………俺は何を………?」
フェイは自身の役割を求める様子を見せた。
「臨戦態勢の姿勢とか………かな。そういうのフェイが1番得意だと思うし………」
ハルは苦し紛れにフェイの役割を考える。
「成程………それがあったね!」
だがフェイはそんなハルの苦し紛れの提案を速攻で受け入れた。
「(フェイ………ハルの事となるとなんか少しチョロくない………?)」
それを目にした事で、メイルは呆れ混じりにそう考えるのだった………
瑠美と和解した後、彼女の莫大な魔力をコントロールする為の訓練を依頼されるハル達。果たして、異世界で戦いとは無縁の世界を生きてきた瑠美に魔力を操る事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
翌日からハル達による瑠美の魔力コントロールの訓練が始まる事となった。だが瑠美は自身の魔力を初めて引き出した際に、その莫大な量に振り回される事となったのであった………
次回「初めての魔法」