メイルの仕事に付き添う形でウズクチョ第一王子兼1級能力者のフェイと謁見するハル。その中でフェイはハルに興味を抱くのであった………
フェイがウズクチョの第一王子であり、1級能力者である彼の様子に内心驚きを隠せないハルだったが………
「………びっくりするよね。王子なのに数少ない1級の人間はウズクチョ王家でも中々前例が無い。けど俺個人としては気を使わなくていいよ。それに、俺は君と話がしたい。身分差がどうとか正直どうでもいいしね」
フェイはそんなハルの内心を悟るようにそう呟く。
「い、いえ………そんなつもりは………」
ハルはこの時に初めて口を開いた。だがフェイはそんなハルの声を聞き………
「アハハ………初めて口を開いてくれたね」
自分と話をしてくれたハルに対して嬉しそうな様子でそう呟いた。
「………失礼致しました。発言を許可されていないというのに………」
ハルは恭しく勝手に声を漏らした事を謝罪する。だがフェイは笑う様子を見せると………
「じゃあ今から許可する。これなら問題ないよね?」
本気でハルと話をしたいのか、あっさり発言を許可してしまった。
「え、ええ………?」
ハルは困惑した様子でそう呟き、どう話をすべきかと言わんばかりに困惑していたが………
「………お話してあげなさい、ハル。こんな機会またと無いわよ?」
メイルはハルの背中を押すようにそう呟いた。それを聞いたハルは少し考える素振りを見せると共に覚悟を決めたのか………
「………かしこまりました。フェイ殿下、お目にかかれて光栄です。ハルと申します」
フェイに対して恭しく自己紹介を行う。
「ああ。はじめましてだね。ところでフェイはメイルに仕える前は何をしていたんだい?」
フェイはハルに対し、メイルの傍に仕えるまでの彼の経緯を問いかけた。
「私はメイル様に仕えるまで流れ者として生きてきました。私の傍にあるのは昔から剣だけでした」
ハルはメイルに仕える以前の話をする。それを聞いたフェイは………
「流れ者かぁ………けど、メイル程の人間を助けられるなんて只者じゃない気がするよなぁ」
ハルが流れ者にしては只者では無い可能性を感じていた。そして………
「なあハル。もし良ければでいいんだが………俺と1戦剣を交えてくれないかな?」
メイルが恩を感じる人物の実力が知りたくなったのか、彼と1戦交えたい意志を明かした。ハルは一瞬どうしたものかと思っていたが、フェイは目を輝かせながらハルへ視線を向けており………
「わ、分かりました………俺でよろしければ是非………」
結果として受けてしまう様子を見せたのだった………
ハルに興味を持ったフェイは、模擬戦闘をハルに提案する。フェイの押しと熱に負けたハルは、この申し出を引き受ける事となってしまったのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルはフェイと模擬戦闘をする事となってしまった。そしてフェイはハルとの模擬戦闘で自身の能力を交えた戦闘を行うのだった………
次回「模倣の動き」