瑠美に魔力が外付けされた可能性を感じたメイルは、スプリングに対して可能性を問いかける。スプリングからは理論上可能と説明されつつも、現代の魔法使いには不可能であると説明するのだった………
メイルとスプリングの会話からしばらく経ち、スプリングは夜の中密かに森の中を歩き続けていた。その中で周囲に人がいない事を確認した彼女は髪をかきあげる事で髪色を金から白髪へと変化させた。そして少し歩いた先に白髪の黒いコートを羽織った男性が立っているのを彼女は目にすると………
「………Uさん、少しお伺いしたい事が」
スプリング………いや、春香は目の前の男性、Uに対して出会うなり声をかけた。
「君から呼び出してくるなんて………余程火急の知らせらしい」
Uは春香に呼び出された事から、彼女からは緊急の用事である事を悟っていた。
「例の異世界から転移されたと思わしき女の子ですが………膨大な魔力を保持していました。しかし、魔法の専門家側の意見として、そんな膨大な魔力を無自覚なまま何年も生きるのは厳しいものと考えています。けれども現代の魔法使いにそんな真似を出来る魔力量を持った存在は現状観測出来ていません………Uさんはこれをどうお思いですか?」
春香はUに対して外付けの魔力をこれまで瑠美が自覚して来なかった事について、U側の意見を問いかける。Uは少し考える様子を見せると………
「………そうか。君がそう問いかけて来るって事はやっぱり普通の外付け魔力じゃないんだね」
Uは彼の知る限りで1番の魔法使いがそう問いかけてきた事から、何かを察知する様子を見せた。
「そのご様子だと………もしや?」
春香はUの様子から何かを察知する。
「ああ、ウズクチョ側にも外の世界から転移した少年が現れた訳だが………彼もまた膨大な魔力を抱えていた………しかし、これまでそんな自覚は無かったらしい。そう考えると………アレによる外付けも可能性として見えてきたかな」
Uはウズクチョ側にも転移してきた人間を例に挙げると、彼もまた膨大な魔力を保持している事を説明。しかし、春香の問いかけを受け、Uはある可能性を感じていた。
「アレ………と言うのは?」
春香は首を傾げる様子を見せる。Uは少し無言の様子を見せた後………
「………神の種。適合した人間に膨大な魔力と神にも等しい能力を与えるとされる伝説のアイテムだよ」
膨大な魔力を保持している可能性として、神の種と称する存在の名を挙げた。
「神の種………?」
この存在については春香すら知り得ない事なのか、彼女はピンと来ない様子を見せたのだった………
スプリングこと春香は、Uへ今回の膨大な魔力を保持する転移者の事を問いかけていた。そしてその心当たりを考えるU。果たして、彼が口にした神の種とは如何なるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
Uは、神の種は神の力とそれを実現させる為の膨大な魔力が埋め込まれた伝説のアイテムである事を春香へ語った。しかし、それと同時にリスクも大きい禁断のアイテムである事も仄めかす様子を見せたのだった………
次回「神の種」