幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
スプリングこと春香はUに対して外付けの魔力が瑠美へ取り付けられた可能性について問いかける。彼はウズクチョにも転移した人物がいると語った上で、神の種という存在による外付けの可能位を考え始めるのだった………


第94話 神の種

神の種という見知らぬワードに首を傾げる春香。Uは少し沈黙の時間を作った後………

 

「神の種は神の力と魂をそのまま宿した伝説のアイテムだ。神の力が常人の範疇を上回るものなのは君も知っての通りだろうが、これはその常人の範疇を上回る能力と魔力を得ることが出来る。しかもその上で膨大な魔力の付与も必要は無い。種を体内に埋め込む、それで完了するくらいにはお手軽だね」

 

Uは神の種であれば簡単に外付けが可能である事を語った。それを聞いた春香は………

 

「つまり………神の種保持者が今回の転移者の可能性であると………?」

 

そう言って、神の種を持つ人物が今回の転移者に該当する可能性を感じていた。

 

「中には素で強い魔力を持ってるパターンもありそうだが、流石に今回のパターンはそう言った魔法とかが存在しない世界から連れてこられた人間達だ、多分神の種が関係している………その辺は僕やセリィよりも自由に動けるあの子をわざわざあの世界へ送って調査を任せているが………今の所は報告は何も上がってないね」

 

Uは神の種が関与している可能性を高く読んでおり、その裏付けの為にとある人物へ依頼している事も共有した。

 

 

「そうですか………それでは私は何を………?」

 

春香はUの報告を聞いた後、自身の役割を問いかける。

 

「君は引き続きレボナガシでハルくん達と転移してきた女の子の様子を見てあげて欲しい………神の種が絡んでいる可能性があると………最悪の可能性も考慮しないと………」

 

Uは春香の役割は変わらない事を語った上で、それを依頼する様子を見せた。同時に嫌な予感を感じつつも………

 

「最悪の可能性………?」

 

春香は首を傾げながら問いかける。

 

「………神の種は強力な反面で適合が出来なかった場合、最悪死んだり神の魂に意識を乗っ取られかねない禁断のアイテムだ。あんまり褒められた存在では無いって事だね。もし転移してきた子がそうなった場合を避けるべく、様子を見てあげて欲しいって意味だね」

 

Uは神の種には大きなリスクがある事を付け加え、彼女にはそうなった場合の様子見としてこれを依頼している事を語った。

 

「分かりました………しかし、ハルくんとメイルちゃんは少しずつ私の正体に気が付いてきているのか………完全に信用されているとは言い難いのが現状ですがこれについては大丈夫そうでしょうか………?」

 

春香はやるべき事に納得し、彼の依頼には即答で承諾する様子を見せたが、ハルやメイルに少なからず疑われている事も理解した上で、その実害等を問いかける。

 

「まあバレたらバレたで考えるよ。でも君の正体が白宮春香だとバレたとて、そこまで大きな被害は無いし、寧ろ一周回ってハルくん達の疑問が解消される。自分から明かす真似はして欲しくないけど、彼等にバレる場合でのパターンなら致し方ないさ」

 

Uは春香の正体がバレてもそこまで問題が無い事を感じていた。

 

「成程………分かりました」

 

春香もそれを聞いて納得したのか、その疑問については解消された様子を見せる。

 

「それと、君にだけは共有したい事があってね………最近ウズクチョにヒナノが戻ってきた」

 

Uは春香が依頼を了承した後、1つの情報を依頼する。それはヒナノという人物がウズクチョに戻ってきたというものであった。

 

「ヒナノちゃんが………?」

 

春香もヒナノという人物を知っているようで、戻って来た事に多少驚いていた。

 

「そう………それでね、彼女へレボナガシに出張するよう依頼する予定なんだ。君には追加依頼として………」

 

Uはその人物に対し、レボナガシへの出張を依頼しようとしている胸の内を明かす。それを聞いた春香は………

 

「ハルくん達へ対面させて万が一の際のお守りをしろって事ですよね?」

 

Uの言おうとしている事を察知し、それを口にした。

 

「相変わらず理解が速くて助かる………お願いするよ」

 

Uは春香の理解の速さに感心しながら、彼女へ事を依頼するのだった………

 

 

 

春香へ神の種について説明をしつつも、今後のハル達の動向を見守る事を依頼するU。そして、ハル達の前へそう遠くない時に現れる人物、ヒナノとは果たしてどのような人物なのか………?

To Be Continued………




次回予告
それから数日、ウズクチョからUの言う通りヒナノが出張でレボナガシを訪れた。彼女は任務で長らくウズクチョから離れていたウズクチョ最後の1級能力者であった………
次回「最強の1級能力者」
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