Uから神の種の概要と危険性について触れられた春香は、引き続きハル達の様子を見る事となった。そして、Uからは更にヒナノという人物が近い内にレボナガシを訪れる事を春香へ共有するのだった………
Uと春香の対面から数日。春香はスプリングとしてレボナガシへと戻り、ハル達は相変わらず瑠美の魔法訓練に付き合っていた。
「えっと………{ファイアボルト}!」
瑠美は時間をかけながらも丁寧に魔法の事を学んでいき、数日間で魔法を唱える事も出来るようになった。
「や、やった………!」
瑠美はとても嬉しそうな様子で魔法の成功を喜んでいた。
「凄いわよルミ! 魔法に触れて数日でここまでセンスを掴める子はかなり少ないわ………!」
メイルは瑠美のセンスに驚きつつも、自分事のように嬉しそうな様子を見せた。ハルとフェイも嬉しそうな様子を見せていた。そんな彼等の様子をスプリングは近くから見ていたが、直後衛兵が近付いてくると、彼女へ情報を伝えた。
「………そう、ウズクチョのお客様ね………分かったわ、私から出迎えるから」
スプリングはそう言って間もなく、レボナガシの入口へと向かった。そしてハル達がそんな事を知らないまま喜び合っていた中、しばらくしてスプリングがハル達の方へ戻ってきた。
「スプリングさん………! ………あれ?」
ハル達がスプリングに気付いたのも束の間、彼等はスプリングの後ろから、腰へ剣を携えた女性の姿が見えた事へ気付いた。
「そちらの御方は………?」
ハルが女性の事に対してピンと来ない様子を見せる中、メイルとフェイは驚く様子を見せていた。
「ひ、ヒナノ様………!?」
何故なら2人にとってはその女性は知っている人物だったからだ。
「(ヒナノ………メイルさんやフェイが驚いている様子とその名前………まさかこの人が以前メイルさんが仰っていた若い女性にも関わらず侯爵の爵位を与えられ、ウズクチョの英雄の親戚筋であり、1級能力者でもある………ヒナノ=シロミヤ………!!)」
ハルは2人の様子から、目の前の人物か何者かを察する。そう、彼女こそかウズクチョでしばらく不在だった1級能力者であり、Uがスプリングこと春香へ共有していた人物であった。
「メイルちゃん………と、フェイ様………? ………行方不明だと聞いていたのですが………まさかレボナガシにいらっしゃったとは………」
ヒナノはメイルとの再会を喜びつつも、行方不明と聞いていたフェイがレボナガシに滞在していた事には多少驚く様子を見せていた。
「ちょっと色々あってな………」
フェイは訳ありである事を端的に説明する。彼の様子からヒナノは何かを察する様子を見せるが、少ししてハルへ視線を向けると………
「それはそれは………そして、そこにいるのが噂の少年………ハルくんですか?」
そう言って、興味深そうな様子でハルへ視線を向ける。それに対してハルは恭しく頭を下げると………
「………U様の言う通り礼儀正しい子ね………初めまして、ヒナノ=シロミヤよ」
そう言って、ハルを褒めながら自身の名を語るのだった………
瑠美の魔法訓練が一歩前進したのも束の間、ハル達の前にウズクチョの1級能力者ヒナノ=シロミヤが来訪する。果たして、彼女は何を目的としてレボナガシへ姿を見せたのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ヒナノはUの依頼を受け、ハルとメイル、そして瑠美の事を見に来た事を明かした。そしてその依頼を有言実行せんと言わんばかりにハルへ模擬戦闘を申し込むのだった………
次回「ヒナノの思惑」