瑠美の魔法訓練を続ける中、ウズクチョからヒナノ=シロミヤが出張としてハル達の前へ現れた。彼女はウズクチョの1級能力者であり、長らくウズクチョから不在であった人物であった………
ハルとヒナノと挨拶を交わした後、ヒナノは瑠美へ視線を向けていた。だが彼女の様子は明らかにただレボナガシへ来たという訳では無さそうで………
「あの………ヒナノ様は何故レボナガシへいらっしゃったのですか? ずっと任務で不在だったはずなのに………」
メイルは恐る恐るヒナノへレボナガシ来訪の理由を問いかける。
「………口外しないって約束してくれたら教えてあげる。理由が理由で、あんまり無闇に話せられないの」
ヒナノはメイルに対して、口外しないよう忠告する様子を見せた。それを聞いたメイルはハル達へ視線を向けるが、彼等は無言で頷く様子を見せ………
「構いません、教えてください」
メイルが彼等の了承の意を読み取った事で、口外しない事を約束する。それを聞いたヒナノは小さく笑いを零すと………
「………実はね、レボナガシに行くよう指示されたのはU様なの」
そう言って、レボナガシへ来たきっかけはUである事を明かした。
「U様が………?」
フェイは首を傾げながら彼の名前が出てきた事に驚いていた。
「U様から様子を見てきて欲しいと言われて来たのよ、外の世界からやってきた女の子、メイルちゃん、そしてハルくん………フェイ様との再会だけは予想外だったけれど、私個人は言うなればあの御方の依頼をこなす為にやってきただけで、政治的な理由は無いの」
ヒナノ自身のレボナガシ来訪はあくまでUの依頼でハル、メイル、瑠美の様子を見に来た為であった。
「(………ここでもあの人が裏で糸を引いていたのか。それにヒナノ様の目的が政治的に関係無い上にウズクチョとは敵対国………それも1級能力者であの人の親戚筋の人間をスプリングさんがあっさりと通したのは………スプリングさんがあの人を個人的に信用してのものなのか………)」
それを聞いたハルは、先にヒナノの目的を聞いているであろうスプリングがあっさりとそんな彼女を通した事に、どこか納得させられていた。そして、ヒナノはハルへ顔を近づけると………
「その過程で1つお願いもあってここに来たって言うのが今の私って事だね」
そう言って、Uの依頼に並行してお願いもある事を口にした。
「お願い………ですか?」
ハルは恐る恐る内容を問いかける。それを聞いたヒナノは小さく笑うと………
「………ハルくん、私と模擬戦闘しようよ」
そう言って、自身との模擬戦闘を依頼するのだった………
ヒナノの目的はUの依頼でハル達の様子を見る事であった。その過程でヒナノはハルへ模擬戦闘を依頼する。果たして、彼女の強さはいかなるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ヒナノの依頼で模擬戦闘を行う事となったハル。だがヒナノはハルがこれまで戦った事のあるウズクチョ1級クラスの中でも桁違いに強く、メイルやフェイですら格上と認識するレベルの実力者であった………
次回「格の違う実力者」