幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ヒナノが自身の戦術をフルに展開する中、高速移動だけでは説明がつかない現象を起こす。それを目の当たりにしたハルは、ヒナノの能力を見破る様子を見せたのだった………


第99話 超人の戦闘センス

ヒナノが能力を開示した事で、ハルは更に緊張する様子を見せる。何故ならヒナノ自身は能力を明かしてもなお余裕を崩してはおらず………

 

「(………能力が分かったのは良いにしても、そもそもの攻略法が見つからなければ何の意味もない………雷の力でもどこまでやり合えるか………)」

 

何よりハル自身が攻略法を見い出していない為、このままでは苦しい状況が続くだけだった。

 

「(さあ、私をどう攻略するのかな、ハルくん………!)」

 

その一方でヒナノはとても楽しそうな様子を見せていた。そしてヒナノは素早い動きで木刀の方へ接近しこれを拾い上げる中、ハルもまた高速移動でヒナノから一度距離を取り、様子を伺っていた。そして2人が様子を見る状況が生まれた後、2人は高速移動で木刀による斬撃戦を展開する。瑠美はハルの素早い動きに目が追い付けない様子を見せていたが、メイルとフェイはヒナノがハルと互角以上に渡り合っている光景に驚きを隠せなかった。

 

「………お2人共、さっきから驚いてばかりですよね………?」

 

その為に瑠美は思わず2人が困惑する様子を問いかけた。

 

「………ヒナノは俺達の中でも群を抜いた戦闘センスを持っている。能力も強い事に変わりはないが、彼女が強いのはそれを活かせるだけの戦闘センスも兼ね備えているからだ」

 

フェイはヒナノが自身の能力を活かすだけの戦闘センスを持っている事を言及する。それだけでは瑠美も理由に納得出来なかったが………

 

「ヒナノ様の能力{瞬間の加速(フラッシュアクセラレイション)}は対象を加速させる能力………その対象はヒナノ様に触れたモノ。つまりさっきまで小石を弾丸みたいに飛ばしていたのも、ハルが突然大きく吹き飛ばされていたのはその能力を活かした事による事象なのよ………高速移動が出来るだけでもかなり凄いのにそこから自身の能力で出来る事の解釈を広げ、戦闘に活かせるだけの戦い方が出来るのは………1級でもそうはいない………というか、名実共に1級最強クラスの能力者と言ってもいいわね………」

 

メイルがその理由を口にする事で、瑠美は断片的にヒナノの恐ろしさを知る事となった。そしてハルとヒナノの高速移動対決から1分程経った中で、ハルはただ消耗を続けているだけだった………

 

「(参ったな………このままだと消耗して負ける………)」

 

ハルもそれを察知しているのか、戦況を変える必要を考えていたのだった………

 

 

 

ヒナノvsハルの対決が膠着する中で、ヒナノの圧倒的な戦闘センスに触れられる事で、彼女が1級として圧倒的な実力者である理由が明かされる。果たして、押されるハルに逆転の術は見つかるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ハルは雷の力を使い分ける事でヒナノへ食らいついていく。だがヒナノは自身の能力を応用し、高速移動戦術とは異なる相手へ状況を読ませない戦術を切り替えるのだった………
次回「加速の異質」
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