俺は3日かけてンギャロ地域にたどり着いた。
スライムから全力で逃走したり、ゴブリンたちとマブダチになったりと色々あったが元気です。
ゴブリンって話せばわかる。
これには犬養毅もにっこり。
ここがンギャロ地域かぁ⤴テンション上がるなぁ⤴⤴⤴
自然豊かでいいとこじゃないか。
カールおじさんの情報によると採用面接はギルド内でやるらしい。
俺は三階建のビルぐらいの大きさの建物の中に入った。
ここがンギャロ地域統括ギルドかぁ⤴︎テンション上がるなぁ⤴︎⤴︎⤴︎(再上映)
俺が辺りを見回しているのをギルドに待機していた冒険者が品定めをするように見る。
すると、椅子から誰かが立ち上がる。
青いモヒカンに少し痩せ細っているのに筋肉質。
猫背気味で体に長くも短くもないナイフ。
人相が悪いチンピラみたいな男が俺の前に立った。
「おい、ガキ。何しにここに来やがった?ここはガキが気安く来ていい場所じゃねぇぞ?」
チンピラモヒカンが俺に脅しをかける!俺はちびりかけた。泣きそう。
「あ、えあ、え〜とですね〜ギルドの受付の採用面接に来まして、、」
「ああん?!受付の面接?」
チンピラが俺の顔を凝視する。
そして、あまりにも不気味な笑みを浮かべ言った。
「面接に来てくれたデヴァル君ですね。面接会場はあちらの部屋です。応援してますね」
チンピラが敬語喋りやがった(恐怖)
「……何故敬語を?」
その面で敬語喋んな怖いわハゲ!
「冒険者は舐められたら終わりですから。それと、私ね人の驚いた顔が好きなんですよ」
いい趣味してんなこの敬語チンピラ。
俺は逃げるように面接会場に駆け出した。
俺がドアをノックすると、老齢なおっさんの「入って良いぞ」という声が聞こえた。
俺がオープンtheドアをするといかにもドワーフのような低身長のおっさんがこんにちわした。
「わしがこのギルドの鍛冶師をしとるドンボルじゃ。前の受付が失踪したから代わりに面接を担当させてもらう」
「お主はもう合格にするつもりなんじゃが質問あるか?」
このジジイ俺を情報の飽和で殺す気か?
「仕事の内容って一体?」
「冒険者の受付。依頼書の張り替え。清掃。ダンジョンや周辺環境の調査書作成。他のギルドへの定期連絡。その他諸々じゃな」
「これをしばらくの間ワンオペでやるのじゃ」
「もちろん、ギルドは24時間営業じゃからな?お主一人で回すのじゃ」
地獄かな?この量ワンオペは無理だろ。死ねと?
「帰っていいですか?」
「ダメじゃ」
「厳粛なる審査の結果、ドンボル様は残念ながら不合格となりました。これからのドンボル様のご活躍をお祈りします」
「ダメじゃ」
「クソが」
だが奥の手ならある。
⭐︎マジカル武力制裁⭐︎で隙を作りそのあと全速力でガンダだ。
俺の計画に狂いはない。
ただ一つあるとするならさっきから自己主張を続けている便意!
ここは無害そうな顔をしてトイレを貸してもらい、⭐︎マジカル武力制裁⭐︎を決行だ。
「すいません。トイレ貸していただけないでしょうか?」
「良いけど、その代わりちゃんと明日から受付やるんじゃぞ」
【悲報】⭐︎詰んだ⭐︎
こんな便意を抱えたまま⭐︎マジカル武力制裁⭐︎ができる訳がない。
詰んでいたのだ、最初から。
便意はそんなことお構いなしにその圧力を高めていく。
俺のけつに一つの言葉がよぎる。
十死十
最早どうしようもなくなった俺はジジイに向かって言い放つ。
「一生呪うぞクソジジイ」
「貴様程度の呪いでは死なんわ、若造」
一人は顔にすら力が行き渡り歩きすらぎこちなく、一人はただ椅子に座り勝利を収めた。
心理戦のしの字もない心理戦の勝利の鍵は人の本能。便意だった。
負けた俺は屈辱的な便座に座り、踏ん張りすぎて意識を失った。
入るのに条件があるタイプのトイレ。